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子どもが意欲を出す「励まし」と「褒める」言葉
子どもががんばっているこんな場面では
子どもが何かに挑戦してみた結果、失敗したりくじけてしまい、次の行動へ意欲をなくしてしまうことはよくあることです。
例えば初めての洋服のボタンかけでのこんなケース…どんちゃんは3歳になり自立心がだいぶ芽生えてきました。
日頃からお父さんお母さんから「どんちゃん、ひとりでパジャマが着られるようになるといいね。今度チャレンジしてみようね。」と言われていました。
どんちゃんは「ようし!今日は最後まで、自分ひとりでパジャマを着てみよう!」と意気込んでいます。
まず、ズボンはひとりで履けました。
それから上着も着ることができました。
ここまではどんちゃんはニコニコ顔で意気揚々です。さあ!一番難しいのはボタンかけです。
大きなボタンが3つ。
穴にボタンを差し込むことはできるのですが、何度やってもボタンを穴から引っ張り出して上手に収めることができません。
だんだんイライラしてきました。
ついには「もうできない!やらない!」とかんしゃくを起こし泣き出してしまいました。
「泣かないの!」と叱りますか?
黙って見過ごしてしまいますか?
子どもが失敗して落ち込んだり、やる気をなくしている時こそ、子どもに励ましの言葉をかけてあげましょう。励ましの言葉
子どもが「失敗しても大丈夫」「また頑張ってみよう」と意欲を出す魔法の言葉があります。
その魔法の言葉を紹介するので、お父さんお母さん、ぜひ声に出して言ってみてくださいね。やってみよう!「どんちゃん、諦めないでもう1回やってみようね!どんちゃんならきっとボタンがかけられると思うよ。お母さんはできるようになるまで応援しているからね。」ちょっと背中を押してあげてたらもう1回チャレンジしてみようと意欲がムクムク湧いてきますよ。見ているよ「どんちゃんがボタンをかけるところを お父さん最後までずっと見ているよ!がんばれどんちゃん。」結果だけでなく行動のプロセスが大事です。
ボタンかけに挑戦している様子を目を離さず最後まで見守っていてあげてください。
お父さんお母さんがずっと見ていてくれると、子どもは嬉しくなって頑張れるものです。もう1回!「どんちゃんは諦めないところがステキ!すごいと思うよ。何度も繰り返してやってごらん。ほーら、さっきより上手になったし早くボタンがかけられるようになったね。もう1回!やってみようね!」繰り返しは大切です。何度も繰り返すことで出来るようになります。
さっきより上手になったよの声かけで成功体験を重ねて、自分に自信を持てる子に育てていきましょう。がんばって!「そう、そう!どんちゃんがんばって!」親の励ましは一番嬉しいものです。
ずっと言い続けるのではなく、ここは難しくて頑張っているな、というポイントで言うと効果的です。間違えてもいいよ「そういうやり方もあるね。そのやり方でもできそう?間違えてもいいよ、いろいろやってごらん?」間違えることに臆病になるのは叱るからです。
お父さんお母さんが考えていたやり方、教えた方法と違う場合につい口を出し「違う、違うでしょ!」と叱ってしまいます。
お父さお母さんに叱られることが怖くなって、間違えることはいけないことだと思い込んでしまいます。
決して叱らずに、子どものやり方を認めてあげましょう。失敗してもいいよ「がんばったね。失敗してもいいんだよ、またやってみようね」子どもは失敗しながら上手になって成長していくものです。
もし子どもが失敗したらどうしようと心配していたら「失敗してもいいよ」と励ましの声をかけてあげてください。
失敗してしまっても、がんばったプロセスをほめ、次回の期待を込めて声をかけましょう。きっと大丈夫!「どんちゃん、もうすぐボタンがかけられるようになるね。楽しみだね。どんちゃんならきっと大丈夫!」安心感を与える言葉です。子どもは達成する近い未来を想像することができます。
安心したらもう一度やってみようと意欲がわいてきます。進め!「どんちゃん、そう、その調子。進め!進め!」背中を押して、行動を促す言葉です。
「がんばって」と同じような言葉ですが、自信をなくしそうになる気持ちを前向きにして、元気と活力を呼び戻す応援の言葉です。チャレンジしてみよう「どんちゃん、大きなボタン3つかけられたね。スゴイ!今度は小さいボタンを4つにチャレンジしてみようね。」少し「上」を目指すことも大切です。
少し上の目標にチャレンジして、小さな達成感をたくさん得られると、挑戦と失敗を恐れない子になります。
達成できたら「お兄さん(お姉さん)になったね」の言葉を付け加えるのも良いですね。やればできる「やったね、どんちゃんはやればできるね!」できたときの言葉がけも大切です。
少し難しいことにチャレンジして、時間はかかったけれど出来た!というときには、お父さんお母さんはその瞬間を逃さず、子どもの自信につながる言葉をかけてください。一生懸命だね「どんちゃんは諦めないで頑張っていて一生懸命だね!そんなどんちゃんが大好き!」あきらめずに頑張っている姿勢を認めてあげてください。
子どもが集中している時は声を掛けずに静かに見守り、子どもの手が一段落した時にがんばっている様子が素敵だと、お父さんお母さんの気持ちとして伝えてあげてください。
結果だけではなく、プロセスを認めてあげることはとても励みになります。いいことあるよ「ボタンかけの次は何にチャレンジしてみる?きっといいことあるよ、楽しみだね」他のことにも挑戦したいと思わせる、期待と安心を与える言葉です。
何か一つ達成したら、子どもに意見を聞いてみて、挑戦する気持ちを前向きに導いてあげましょう。むずかしかったね「むずかしかったね!どんちゃん、こんな難しかったことができるようになってすごいね。」がんばった子どもの気持ちに共感してあげましょう。
親が子どもの気持ちを共有してあげると、自分のがんばりを理解してもらえている安心感と、達成したときの自信につながります。ほめる言葉
ほめる言葉かけは「またやりたい」という意欲の源になります。
ほめるタイミングはその時その場が大切!あとでほめるのはNGです。チャンスを逃さないでください。
また結果だけでなく、子どもの行動をよく観察してプロセスをほめることを忘れないようにしましょう。
ほめ方は優しい口調で、言葉+心からの笑顔+しぐさ ですよ!「できたね!」「じょうず!」「天才!」
できたことや、その出来栄えを心からほめられたら嬉しくなるし、自信が持てますね。
「天才!」は大げさですが、ときどき使うと効果的です。「すごいね!」「かっこいい!」「すてき!」
がんばる様子、がんばる姿勢をほめて、その結果もほめられたらうれしいですね。「うれしい!」「またやってね」「ありがとう!」「助かったよ」
大人の役に立てた、期待されている、感謝されている、と感じると子どもは誇らしい気持ちになりますね。 -
五感を刺激して楽しく食べよう
食育とは生きる基本を学ぶこと
子どもにとって「食べる」ことは、単に身体を成長させるだけのことではありません。
「食育」とは「食べる」ことを通して、- 感謝の気持ちをもつ
- 健康的な食事を学ぶ
- 食事のマナーを知る
- 食べ物の産地や歴史の食文化を知る
五感すべてで楽しい食事を
食事は舌だけで味わうのではなく、「五感」をフル回転してより楽しく食べることができるといいですね。視覚:色あざやかな食事環境を食材や料理のあざやかな色について大人が言葉を添えてあげたり、食卓を整えてあげましょう。◆食材の色・料理の色「真っ赤なトマトだね」
「パプリカは赤や黄色やオレンジ色があるんだね」
「ナスは濃い紫色をしていてピカピカ光っているね」
「アジは背中が青くてお腹の方が白いね」
「サケの身はきれいなサーモンピンク!」
「オムライスは黄色いたまごのお洋服を着ているみたいね」
「お赤飯はご飯がピンク色だね!」
「宝石箱みたいにいろんな色があるお弁当だね」◆食材の形・料理の形「大根とゴボウは細長いね」
「こっちのサツマイモは太いけど、こっちは細いね」
「ピーマンを切るとお花のかたちだよ!」
「オクラを切るとお星様みたい」
「サンマは細くてスマート!」
「三角のサンドウィッチ、とんがっている!」
「丸いホットケーキ、ふわふわ!」
「四角いトーストどこから食べようかな?」
「ドーナツの丸い穴から覗いちゃお!」
「いろいろな形のクッキー!(型抜きで作る)」◆盛り付け・食器- できるだけ赤・緑・黄の色がある盛り付けにする
- 野菜を星型・花形にくり抜いたり、目鼻口にして「顔」のように盛り付ける
- 子どもと一緒に盛り付ける(お手伝いをしてもらう)
- 子どもの好きな食器を使ったり、食器の素材を変える(陶器・木・ガラス・紙など)
◆食卓- 子どもの好きなキャラクターのテーブルクロスやランチョンマットを使う
- 「気温」「季節」「行事」「気分」によってテーブルクロスやランチョンマットを変える
聴覚:調理の音や食べる音を聞こえるようにテレビやCDの音をOFFにして、料理をしている時の「音」、噛む時の「音」を子どもに聴かせましょう。
生活の中の音を感じさせることは生活感を育てるために非常に大切です。◆料理のときの音- 包丁で食材を刻む音
- 食材を炒める音・煮る音・焼く音
◆噛むときの音「ポリポリ」「コリコリ」「サクサク」
いろんな歯ごたえの食材が入った料理を食べて欲しいですね。触覚:食材を触って持ってみるスーパーで食材を買い物した後、すぐに冷蔵庫に収納せず、ぜひ子どもに触らせてあげましょう。
本物を触ることは、子どもにとって非常に貴重な体験ですし、嬉しいものです。◆野菜・果物の触感-
キャベツ・白菜・レタス
「ザラザラだね、つるつるだね、冷たいね、重いね」 -
ピーマン・なす
「つるつるだね、チクチクするね」 -
にんじん・ゴボウ・きゅうり
「ゴツゴツ・チクチクするね、かたいね」 -
リンゴ・みかん・バナナ・スイカ
「つるつるだね、重いね」 -
メロン
「ゴツゴツしているね、重いね」
◆魚の触感生魚を触るのが苦手な場合は無理をせず、子どもが興味を示したら触らせてあげましょう。
魚の表面をさわり「ウロコ」の感触を楽しんでみましょう。嗅覚:本物のにおいを嗅いでみる嗅覚は刺激をきっかけに何かを連想する、という特徴があります。
お父さん、お母さんの作ってくれたお料理の匂いは生涯を通じて「思い出の匂い」となるはずです。
また自分の嗅覚で本物のにおいを嗅ぐ経験をしていると、賞味期限に頼らずに自分の力で危険を回避することもできます。◆食材の匂い野菜・魚・乳製品・調味料などは、個々に特徴のある匂いがあります。
冷蔵庫にしまう前に親子で「クンクン」とそれぞれの食材の匂いを嗅いでみることをお勧めします。◆料理をする時の匂い危険がないように配慮し、お母さんが料理をしている時の「匂い」を近くで嗅がせてあげましょう。
オムレツの匂い、シチューの匂い、カレーの匂い、ハンバーグの匂い、煮物の匂い、ご飯が炊ける匂い、味噌汁の匂い…などなど。味覚:いろいろな味を試してみる5つの味覚をいろいろ味わってみましょう。
子どもにとって苦手な味もありますが「甘み=おいしい」だけの味覚でひっくるめないようにしましょう。◆甘味虫歯が気になり甘いものをまったく与えない親もいるそうですが、子どもは甘いデザートやおやつが大好きですね。
甘みの強いものを避け、食後によく歯磨きをするようにして、いろいろな味を体験しましょう。◆塩味スナック菓子のようにしょっぱい味がしっかりついているものを食べ慣れてしまうのは心配です。
塩分を摂り過ぎないようにしながら、どんな食べ物がしょっぱいのか、親子で味を確かめてみましょう。◆酸味「すっぱい顔」を親子でオーバーに表現してみると面白いです。
(どんちゃかのすくすくコースでレモンを味わう授業があります。子どもは案外すっぱい味が好きですよ。)◆うま味うま味であるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸は昆布やしいたけ、トマト、チーズ、肉や魚の赤身に含まれます。
まずは、出汁たっぷりのお味噌汁などでうま味を味わってみましょう。※にが味⇒幼児期は無理して食べさせなくてよいです。 -
人のものを取って困る
根気よく言い聞かせる
人のものを取る行動は放っておくことはできません。
大人が助言したり、取り合いにならない環境をつくってあげることが大切です。
子どもの気持ちが落ち着いている時に、絵本やぬいぐるみなどを使って、「人のものを取るのは良くないこと」だとじっくり話して教えていきましょう。
「相手が嫌なおもいをしているのだから、気をつけよう」と徐々に自分自身をコントロールする力がついてきます。
それまでになるには少々時間がかかりますが、1年間くらいは気長に構えて向き合ってみてください。
注意したいのは、お友だちといるときに親がまわりを気にしすぎて、我が子ばかりを叱っていると、子どもに弊害がでてきます。
例えば、元気のない子になったり、親の顔色ばかりを見る子になってしまいます。
子どもの行動をよく見て、叱らずに他のもので気を逸らせたり、お友だちと話し合う見本を見せたりして、上手に介入してください。
同じお友だちのものを取る場合
いつも同じお友だちで遊んでいると、取る方と取られる方が決まってくる場合が多いですね。
この場合、取ったり取られたりの「物」があることが問題なのです。
取り合いになってけんかになる予想がたつ場合は、- 「もの」を2つ用意しておく
- 「もの」を使わない遊びをする(おにごっこ・かけっこなど)
どんちゃかでは貸し借りを友だちとスムースにできるようになる魔法のことば(キーワード)があります。
それは「かして」「どうぞ」「ありがとう」です。
最初はお父さんや、お母さんも一緒に言ってあげましょう。
繰り返し繰り返し、使ってみてくださいね。誰のものでも取る場合
これは困りものですね。
何でも人が使っているものが欲しくなって、欲しいのもを手に入れるために、人のものを取ろうとする。
親としては、「静止」しないとお友だちに嫌われてしまうのではないかと心配です。
その場では、「こっちの方がおもしろそう」と気をそらせたり、「○○ちゃんって、名前が書いてあるね」と、他の人のものだと気付かせるのもひとつの方法ではあります。
その上で根本的には、子ども自身が納得していくことが大切です。
自分のものでないものを勝手に取ってはいけません、欲しくなってしまったときは、魔法のことば(キーワード)を言おうね。
「人のものが欲しくなったら、両手をグーにして『ガ・マ・ン!』」
これはどんちゃかの「5つのちから」のひとつ「がまん力」です。
最初は親も一緒に言って、何回も言い続けているうちに、少しづつ自己コントロールがついてきます。 是非やってみてください。 -
お手伝い
子どもの「やってみたい」を大切に
2歳~3歳児は「模倣期」で、大人のやることを見て真似る時期です。
親のやっていることに興味があり、自分もやってみたい気持ちになり「やらせて」と言ってきます。
その時こそ、お手伝いのチャンス!です。
子どもの自主性が芽生え、成長する瞬間を逃さないでください。
「忙しいから、またあとでね」とつい、言ってしまいがちですね。
忙しいときは「じゃあ、明日やってもらおうかな?いい?約束ね」となるべく早いうちにお手伝いの機会を作ってください。
お手伝いができたら「○○ちゃんに手伝ってもらって、本当に助かった。ありがとう」と子どもにしっかり伝えてくださいね。
子どもは親に褒められた満足感と、家族のために役に立てた喜びで、家族の一員であることを自覚します。
「家庭は社会の原点」です。
家庭という小さな社会で役立ちたい気持ちが、子どもの社会性をはぐぐみます。
お手伝いをすることで、段取りが良い子、思いやりのある子、生活力がある子に成長しますよ。
幼児にできるお手伝い
- お料理の手伝い(野菜洗い・皮むき・切る・卵割り・食材をこねる・混ぜる・餃子作り・野菜やクッキーの型抜き・装飾・ホットケーキ作り)《思考力》《手先の巧緻性》《生活力》
- 食事の準備(茶碗、箸並べ・テーブル拭き・盛り付け・ご飯をよそう)《思考力》
- 食事の後片付け(食器を流しまで運ぶ/食器洗い・テーブル拭き)《思考力》
- 洗濯物干し《手先の巧緻性》《生活力》
- 洗濯物の取り入れ《手先の巧緻性》《生活力》
- 洗濯物をたたむ《手先の巧緻性》《生活力》
- 洗濯物をタンスや引き出しにしまう《仲間あつめ》
- ハンカチや靴下など小さなものを洗う《生活力》《手先の巧緻性》
- 玄関の靴を揃える《仲間あつめ》《生活力》
- 新聞取り《生活力》
- おもちゃの片付け《分類・仲間あつめ》《生活力》
- 自分の布団をたたむ《生活力》
- カーテンの開け閉め《生活力》
- 一緒に車洗い《生活力》
- 草花の水やり《思いやり》
- 小動物の餌やり《思いやり》
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友だちとの関わり・噛んだり・たたいたり
噛む・たたくは言葉にならない意思表示
2~3歳になるとお友達への興味がわいてきます。
遊びの中でいろいろなトラブルが発生することも多くなり、親はどのように対処してよいのかと、頭を抱えてしまうこともしばしばです。
◆噛んだりたたいたりするのはなぜ?
まだこの頃は自己中心的で、エネルギーを持て余しています。
気に入らないことがあったり、自分の思うようにならなかったりすると、その意思表示のために、お友だちを噛んだりたたいたりしてしまいます。
これも子どもの「表現方法」のひとつなんですね。言葉で意思を伝えられないときに噛む・たたくお友だちと一緒に遊びたい、だけど、思っていることを言葉にできない、というのが2~3歳の頃です。
少ない語彙の中で思っていることを相手に伝えるのは、幼児にとってなかなか難しいことなんですね。
「貸してほしい」「順番に使おう」などいろいろな案を、言葉にすることができません。
特に男の子は言葉を発するのが遅い傾向があり、気持ちの表現としてつい手が出てしまいがちです。
また、2~3歳の頃は、物に対する所有の意識(自分のものはどれ)がはっきりしてきます。「○○ちゃんが持っている電車で僕も遊びたい。でも○○ちゃんは僕に貸してくれない。絶対欲しい!どうしたら電車を手に入れることができるのだろう?」噛みついて、一度成功を経験してしまうと、手っ取り早いからと何度も繰り返してしまうので、早めに対処しましょう。
と考えた結果、噛みついてしまう。
【対処法】◆おもちゃの取り合いがはじまったら- 大人は子どもたちの近くに居て見守る
- すぐに仲裁に入ったり止めたりしない
◆噛む気配を感じたら、あるいは噛んでしまったら- すぐ止める(怪我をしないように、させないように注意)
- 感情的にすぐ叱らない
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子どもの手を持って、言葉で子どもの気持ちを代弁する
「Aちゃんは電車が欲しかったんだね。わかった。」
「Bちゃんは貸したくなかったんだね。わかった。」
と子どもの気持ちに共感する -
子どもにどうしたら良いのか教える
Aちゃんには「そういう時は『貸して』って言おうね。
お母さんと一緒に言ってみようね。『か・し・て!』」
と言い方の練習をする
Bちゃんには「少しだけ貸してあげようね(貸してくれるかな?)」
と聞いてみて妥協点を相談する
諦めずにこのようなやり取りを、今根気強く何回も繰り返しましょう。
繰り返していくうちに、言葉でのやりとりを覚えていき、物の取り合いでたたいたり、噛むことがなくなっていきます。「甘えたい」気持ちで噛む・たたく友だち同士、兄弟、親と子どもが、じゃれあって遊んでいるときに、噛んだりたたいたりすることもあります。
これは単にもっとかまってほしい、遊んでほしい、相手が好き、というアピールです。
【対処法】問題はないので、時間がある限りたくさんスキンシップをとって遊びましょう。
「でも乱暴なことはやめようね。」「優しくね。」と伝え、繰り返し教えましょう。ケンカのときの攻撃の気持ちで噛む・たたくお友だちや兄弟でケンカをしているとき、に噛んだりたたいたりするのは、感情が高ぶってしまい、言葉ではうまく伝えられないための行動です。
【対処法】子ども同士のケンカの体験を通して、兄弟や友だちとのかかわり方を学んでいくので、怪我のない範囲で見守ります。
◆ケンカが激しくなりエスカレートしてきたら- 「やめなさい!」と大声で叱るのではなく「優しくね」と繰り返し話して言い聞かせる
◆もし相手を噛んだりたたいたりしまったら-
特に噛むことは「癖」になるのでやめさせる
(一度噛んで、それが成功してしまうと、何度も繰り返すようになる) -
噛んでしまったとき、感情的に叱るのではなく静かに伝える
「噛まれると痛いよね。痛いのは可哀そう」
と相手の立場になって思いやる言い方で伝える -
その日のうちに、子どもと親の気持ちが落ち着いたら、じっくり考える時間を設ける
静かに、穏やかに、目を見て、手を握りながら伝える
「噛んだりたたいたりしてはいけないよね。痛いしケガをしてしまうかもしれないね。」
気持ちが高ぶっている時は「聞く耳を持たない」ものです。
でも記憶が新しいその日のうちに、落ち着いて「いけないこと」を伝えます。
これも諦めないで何度も繰り返し話しましょう。《こんなときどうする? Q&A》
友だちを噛んだり、たたいたりします。(2歳0ヶ月)自分の気持ちをどう言葉で表現すればよいのかわからないだけで、子ども自身も戸惑っているはずです。噛んだりたたいたりしてしまったことはいけないこと、相手が痛い思いをしていることを、静かに話しましょう。友だちによく噛まれたり、たたかれたりします。(2歳5ヶ月)子ども同士の中から学ぶことが多いので、見守ることも大切です。でも、いつもいつもやられる場合は、親が「痛いからやめてね」と優しく相手の子に伝え、子どもの気持ちを代弁する必要があります。
このとき、相手の子の親にもメッセージとして聞こえるように言いましょう。
遠慮をして自分の子ばかりに我慢をさせるのはよくありません。
「やめてね」と言える子になるためには、普段から気持ちを表現できるようにすることが大切です。
「ごはんがおいしいね。」「お花がきれいね。」「○○はかわいいね。」と話したり、どう思う?と問いかけて、子ども自身が気持ちを言葉に出すことを練習していきましょう。
どんちゃか幼児教室では、子どもが手をあげそうになったら、子どもの間に先生(大人)が入ります。
そして先生が「いたい・いたい」と少しおおげさに痛がります。
そしてたたかれたり、噛まれたら痛くて悲しいことを伝えます。
また、絵本やぬいぐるみを使い、たたかれた子に置き換えて理解させます。
「噛まれたり、たたかれたクマちゃん(ぬいぐるみ)は泣いているよ。どう思う?」と優しく問いかけましょう。
「かわいそう」「いけないこと」とわかってくれるので、繰り返し教えましょう。 -
テレビ・スマホ等との付き合い方(後編)
テレビ・スマホの悪い使い方
食事の時間中ずーっとテレビ・スマホを見ているこれはいけませんね。
食事のときは、テレビ・スマホは消しましょう。
画面に気を取られていたら並んだお料理に関心を持てないし、会話もなく親子の楽しいコミュニケーションもとれません。
食卓での親子の会話は、その日の出来事やニュースなどについて話す良い機会です。
子どもは両親が話すことを何気なく耳にし、興味をもったり、親の価値観を知っていく大切な時間です。
それに、画面を見ながら食事をしようとすると、どうしても斜め座りになったり、のぞき込むので、姿勢が悪くなってしまいます。テレビ・スマホを子守りがわりにして、一日中つけているこれも今すぐやめましょう。
子どもは集中して見ているようで、「ボーッと」見ていることが多く、受動的です。
子守りがわりにテレビ・スマホをずーっと見せていると脳が使われず、脳の発達が遅れる、という研究報告もあります。
◆ 続けてみるときは『1時間まで』 ◆
続きはまた別に1時間の時間を設け、終わったらスイッチは『OFF』の習慣をつけましょう。
テレビ・スマホの良い使い方
色彩豊かで、リズミカルなコンテンツは、子どもが夢を感じたり、追視力・集中力を養うのに役立ちます。
番組や動画を観ながら、家族(親子・兄弟)で、一緒に驚いたり楽しんだりすることも良い体験になります。
同じ動画を観ながら、家族でスキンシップタイムをつくりましょう。
一緒に観ることができないときは、「どうだった?おもしろかった?」などの感想を聞きましょう。
テレビ・スマホを見るときの姿勢も重要です。
飽きっぽい子ども・落ち着きのない子どもは、好きな動画を観るときは、「きちんと椅子に座ってみようね」と習慣をつけてみてください。
テレビ・スマホはダメなのではなく、ルールを守りながら上手に生活の中に取り入れて、メリハリをつけることが大切です。 -
テレビ・スマホ等との付き合い方(前編)
テレビ・スマホ あまり見せたくないけど…
どんちゃか幼児教室で保護者様から多い質問は「テレビ・スマホ等との付き合い方」です。
具体的には…- テレビ・動画が好きで、1日3~4時間観せていますが、いいのでしょうか?
- 子どもがテレビ・動画をひとりで観ている間に家事ができるので助かっているのですが、いいのでしょうか?
- テレビ・動画を観ていないのに、スイッチを切るといやがります。どうしたらいいですか?
- うちの子、ジーっと観ているので、<集中力>があると思うのですが・・・?
- ことばを覚えるのにたくさん観せています。間違っていますか?
子どもにとっても身近な存在なので、切り離すことは不可能ですね。
そこで、テレビ・スマホの良いところ悪いところ、またどのようにつきあっていったらよいのかを一緒に考えてみましょう。テレビ・スマホの良いところ・悪いところ
テレビ・スマホの悪いところ- テレビ・スマホから一方的に刺激を受け続けていると、子どもは想像力が働かず、受動的になってしまう。
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テレビ(動画)は視覚のみが優先されてしまう。
長時間動画を観ていると他の感覚器官が使用されず、運動機能や手先の巧緻性の発達に悪影響がある。
特に、スマホの小さな画面を凝視することは、発達途中の子どもの目には良くない。 - 長時間動画を観続けていると、双方向のコミュニケーションができず、言語理解や社会性の発達への悪影響がある。
- 子どもにとって害になる情報、不必要な情報が一方的に送られてしまう。
テレビ・スマホの良いところ-
幼児番組の音楽や体操で、子どものリズム感を育てるのに良い。
また、運動や歯磨き習慣などの助けになる情報がある。 - 子どもが理解できる番組は「記憶力」や「理解力」を発達させる。
- 子どもが理解できる物語を観ることによって、喜怒哀楽などの情感や共感性を育てることができる。
ルールを決めて上手に活用
テレビ・スマホは良いところ、悪いところ様々です。
各ご家庭の事情もあるので一律にこの使い方が良い、ということは言えず、やはり上手に活用することが大切ですね。
注意すべきポイントは3つ。-
長時間の視聴は悪影響しかないため、必ず時間を決めること
観おわったら必ず電源を切るようにしましょう。
参考:アメリカ小児学会は「2~5歳のスクリーンタイムは1時間まで」「2歳未満は0時間(見せないこと)」としています。日本小児科学会では、2歳以下は長時間の視聴をしないこと、としています。 -
夜は視聴しない
視聴するものの内容によっては、脳を覚醒させたり、スマホのブルーライトによって寝つきが悪くなってしまいます。 -
なるべく大人と一緒に観る
大人が用事を済ませたいとき、静かにしてほしいときなどに1人で見せることはあると思います。
たとえ子どもが1人で観ていたとしても「どんなお話だった?」と聞いたり「どう思った?」と感想を聞いて、子どもとコミュニケーションをとるようにしましょう。
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けんか
けんかは一種のコミュニケーション
友だちに興味を示し、友だちと遊ぶようになるとけんかをすることが多くなってきます。
「子どもの遊びにはけんかはつきもの」なんですね。
自分の気持ちを言葉で相手にうまく伝えることができず、気持ちをコントロールすることができないと「けんか」が発生します。
ただ、子どもはけんかを繰り返しながら、友だちを思いやる心が育ったり、気持ちの自己コントロールができるようになっていきます。
子どもはけんかを通して成長するものなので、けんかは一種のコミュニケーションと考えましょう。けんかの対処のしかた
周囲の大人は、基本的には間に入って「仲裁」したり、「禁止」する必要はありません。
なぜかというと、けんかを繰り返しながら、お互いに解決方法を見出していくはずだからです。
周りの大人は、けがの危険がないように注意しながら見守ってください。どんな時にけんかはおきる?
年齢や発達の過程でけんかの様子も変わってきます。-
友だちに乱暴をする
(ことばが未発達な時期は手がでてしまう) -
遊具・おもちゃの取り合い
(2~3歳頃から「自分のもの」を意識するようになる) - 自分の使っていた遊具・おもちゃを友だちに貸せない
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順番が守れない
(「順番」が理解できるようになるのは3~4歳以降)
思いやりを育てよう
年齢が低ければ低いほど、けんかの原因は「物の取り合い」が多いのもです。
「○○ちゃんがわたしのオモチャを取った!」
「○○ちゃんがオモチャを貸してくれない~!」
このようなときの素敵なキーワードがあります。 それは・・・「かして」(「入れて」)大人も一緒に言って練習してみましょう。
「どうぞ」
「ありがとう」
けんかを通して、泣いてしまった子への思いやりや、悪い事をしてしまったな、と思う気持ちを育てていきましょう。
「けんかはダメ!」と最初から頭ごなしに叱るのでは、いつまでたっても思いやりの心は育ちません。
たとえけんかが起こっても、子ども自身が「友だちに接したい」という気持ちが大切です。
けんかは子どもが社会性を育む良いチャンスです。
けんかのあとに話をよく聞いてみると、子どもの成長した一面を知ることができますよ。 -
友だちに乱暴をする
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物を投げる子
投げることがクセになる前に対処を
「気に食わないことがあると、物をなげる」子がいます。
気持ちを言葉で表現できないために、物を投げてしまうのです。
一度物を投げて気持ちがいいと感じてしまうと、投げることが習慣化してしまいますので気をつけましょう。
物を大切に扱う気持ちを教えるようにしていきましょう。具体的な伝え方
次のように大人も一緒におもちゃを片づけてみましょう。- 大好きなミニカー
「車庫(おもちゃ箱)にそーおっとしまいましょうね。」 -
可愛がっている動物などのぬいぐるみ
「眠くなったのでベッド(おもちゃ箱)にそーおっと寝かせてあげましょうね。」
大人の姿を見て子どもは『物を大切にしよう』と思います。
おもちゃをポイポイとおもちゃ箱に投げ入れる親のもとでは、子どもも物を雑に扱い、物にあたってしまう子になってしまいますね。物を乱暴に扱ったところを見たら
すぐに叱ったりせず、感じること、考えることを子どもに促してください。- おもちゃが「かわいそうね」「痛いね」と声をかける
- 子ども自身が「いけないことをした」と気づく
- 投げた後、それがいいことか悪いことか子ども自身に考えさせる
例えば、お父さんと相撲をとったり、お母さんと大きな声で歌を歌ったりするとエネルギーの発散ができます。 - 大好きなミニカー
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がまん
幼少期から身につけたい力 「勇気」と「がまん」
どんちゃか幼児教室(0~3歳コース)では「5つの力」を柱として授業を組み立てています。
5つの力のひとつに『勇気とガマン』があります。
「がまん」を身につけると、自制心がつき、はしゃぎすぎたり、場にそぐわないわがままを言ったりすることを抑えられるようになります。
「勇気」を身につけると、何に対してもチャレンジしようとする前向きな積極性が養われます。
「勇気」も「がまん」も子どもの精神面で育って欲しい『自分力』。
ここでは子どもの「がまん」する力についてお話します。うちの子、どうやったら「がまん」してくれますか?
がまんする自制心が発達してくるのは3歳頃からなので、子どもの成長に合わせてだんだんと教えていきましょう。-
1~2歳
まだ、がまんするのは難しいです。
この時期は、子どもにとって安心できる環境・関係を築くようにします。
不安なときに抱っこしてほしい、一緒に遊んでほしいという子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげるようにしましょう。 -
3歳頃から
この頃から、徐々にがまんすることを覚えられるようになります。
がまんする「理由」も理解できるようになるので、がまんさせるときには、理由も一緒に伝えるようにしましょう。
まずは、がまんすることを「約束」にして、それを守ることから始めます。
「おしまいの時間になったら、まだ遊びたくてもがまんして帰ろうね」と親子で あらかじめ約束 しておくと、子どもが納得してがまんしやすいです。
危険から身を守る「がまん」
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信号が赤になったら必ず「ストップ!」する
信号などの前で、止まって欲しい時、日常から「ストップ!」の掛け声で体を静止する習慣をつけておきましょう。 -
刃物等を勝手に触らない
「このナイフやハサミは危ないからひとりでは触らないこと」と日常約束をしておきましょう。
ただし子ども専用のハサミは、大人と一緒にたくさん使ってくださいね。
自己コントロール力を養う「がまん」
- 大好きなおやつを前にして「いただきます」まで「が・ま・ん」
- 順番守って「○○ちゃんのつぎ・・」で「が・ま・ん」
- きょうのテレビはこれで「おしまい」で「が・ま・ん」
- 出したおもちゃをお片づけして「おしまい」で「が・ま・ん」
- 甘いおやつの食べすぎは良くないね「きょうはこれだけ」で「が・ま・ん」
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1~2歳