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風疹
風疹は妊婦の感染で赤ちゃんの障害リスクが高くなる
風疹は、免疫のない妊婦が感染すると母子感染して、赤ちゃんが「先天性風疹症候群」になるリスクが高くなります。
そのため日本では、妊娠初期の妊婦検診において風疹の抗体検査が行われます。
妊婦には風疹ワクチンを接種できないので、風疹の抗体が少ないと診断された場合、感染を防ぐため人ごみを避けるようにと医師から指示があるようです。
妊娠した後では感染機会を減らすために行動を制限する自己防衛しかできません。
妊娠の予定がある場合は、風疹の抗体検査や予防接種を積極的に検討しましょう。
成人男性からの感染リスクが課題
加えて、妊婦の周囲の人たちが免疫を持っている必要があります。
特に現代の日本では成人男性の抗体価が少ない現状が問題視されています。
近年では2012年~2013年と2018年に国内で風疹の流行がありました。
この時の感染報告数の9割以上が20歳以上の成人で、そのうち、男性の感染が女性の4倍近かったという調査結果があります。
これは、国内の予防接種制度の変遷において、特定の世代の男性に、子どもの頃予防接種の接種機会がなかった影響があると言われています。
対象の成人男性に対しては、自治体が風疹ワクチンの無料接種を行っていることもあるので、心配な方はお住いの自治体やかかりつけ医などに相談してみましょう。
《風疹の予防とワクチンについてのQ:A》
◆風疹はどうすれば予防できますか?
確実な予防法はワクチンです。一回の接種で95%以上の人が免疫を獲得できます。
妊娠を予定していて心配な場合は、早めに予防接種を受けることを検討しましょう。
また赤ちゃんを守るために、パートナーにも予防接種を検討してもらいましょう。
◆風疹に一度かかれば、二度とかかりませんか?
一般的には抗体価が持続するので感染しないと言われていますが、個人差もあります。
心配な場合はかかりつけ医に相談しましょう。
◆妊娠を予定している場合、いつごろワクチンを受ければいいですか?
妊娠の2ヶ月以上前に予防接種を受けることが推奨されています。
◆大人がワクチンを受けてもよいのですか?
子どものころに受けた人が、二度目のワクチンを受けても問題ありません。
備考
《風疹とは・・・》 空気中に飛んだ唾液などに含まれるウイルスを通じて、人から人に感染する病気。
全身の発疹、発熱、リンパ節の腫れなどが特徴だが、症状が軽い為、はっきりしないことも多い。
俗に「三日はしか」とも呼ばれている。
《先天性風疹症候群とは・・・》 妊娠初期の妊婦が感染すると、胎盤を通じてウイルスが胎児に感染し、赤ちゃんに難聴や先天性白内障、心臓の異常がおきる可能性がある。