子育てのヒント
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自然と触れ合う遊び
暑い夏が終わり、秋がやってきました。 戸外に出て遊ぶには最適な季節ですね。
虫が鳴いたり、葉っぱが色づいたり、木の実がなったり、自然がいっぱいです。
積極的に自然と触れ合うことで、子どもの五感をおおいに刺激してあげましょう。
あまり構えることはありません。お買い物の途中・公園に行ったついでで良いので、親子の楽しいコミュニケーションの時間にしてください。秋を感じる体験を
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《お散歩》をしましょう
どこかへ行くために歩くのではなく、「お散歩」が目的です。
真っ青な高い空を眺め、爽やかな風を頬に感じるだけで「秋」に触れられます。
秋が深まってきたら、落ち葉をザクザク踏んで「音」を楽しんでみましょう。
親子で《落ち葉かけごっこ》は盛り上がることまちがいなしです。 -
秋のものを集めてみましょう
一枚ビニール袋を持っていって、「葉っぱ」・「小枝」・「石ころ」・「木の実」などをビニール袋に集めてみましょう。
土の上に集めたものを広げてお父さんお母さんと一緒に『絵』を描いてみるとおもしろいですよ。
また、拾ったものを家に持って帰って、画用紙に貼り付けてみると素敵な作品ができますよ。 -
秋の味覚狩りにでかけましょう
「実りの秋」です。
機会があったら、家族で『ぶどう狩り・なし狩り』に出かけましょう!
本物が実っている様子を見る体験は貴重ですね。
それに採れたてを食べられる特典もあります。秋の味覚を楽しんでください。
工作で創造力を刺激しよう
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《どんぐり駒》
作るのも、回すのもお父さんが得意かもしれません。 -
《こすり絵》
「葉っぱ」や「花」や「木の幹の表面」を拾って、その上に紙を当ててクレヨンや鉛筆でこすると《こすり絵》ができます。
いろいろな模様が出て楽しいです。 -
空き容器と木の実で楽器作り
プリンのカップやヤクルトの容器にどんぐりやしいの実を入れて、《マラカス》のできあがり!
カシャカシャ!と歌に合わせて振ってみましょう。 -
木の実でゲーム
手の中にどんぐりを隠して・・・《どっちに入ってる?》《何個何個いくつ?》の当てっこゲームをしてみましょう。 場所をとらないので、電車や車の中でも遊べます。 -
数のお勉強
「いくつ拾ったかな?数えてみよう!」ひたすら数えっこをしてみましょう。
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《お散歩》をしましょう
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お風呂は素晴らしい教育の場(2)
4歳以上は脳を使って楽しくコミュケーション!
親子でお風呂に入ったら、脳を使ったたくさんの遊びができます。
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ゆぶねに肩まで浸かって、10まで数える
お風呂では数の遊びがたくさんできますね。大人も一緒に数えて遊んでみましょう。 -
数のクイズごっこ
「6個のキャンディを2人で分けると1人いくつ?」
「3個と2個のミカン、合わせていくつ?」
「10個のチョコレートのうち、4個食べたら残りはいくつ?」
など、親子でクイズを出しあって遊んでみましょう。 -
タイルで「位置クイズ」
「右から○番目のタイルはどこだ?」「ピンポーン!」
「下から○段目の、左から○番目のタイルはどこだ?」「ブブッー!」
上下左右の位置の感覚をなんとなくでもつかんでおくと、とてもよい学びになります。
工夫して楽しく遊んでくださいね。 -
ことばあそび
「しりとり」「○のつくことば探し」「○つの音のことば探し」「お話づくり」など、子どもの成長に応じて取り入れてみましょう。 -
常識クイズ
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行事について
「1月はお正月!おせちを食べて、初詣に行って、お年玉をもらって、どんな遊びをする?」などのワクワクするような会話をしながら、クイズを出してみましょう。 -
春夏秋冬について
「秋の食べ物って何が思いつく?」
「冬の遊びでちょっと痛い遊びはなーに?」 -
天候について
「天気のことばをいくつ言えるかな?」
「雨がザーザー降っています、弱い雨なら何て言う?」 -
自然界のことについて
「4本脚の動物、いくつ言えるかな?」
「海の生き物で、卵を産む生き物は?」
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行事について
お風呂タイムは楽しい時間に!
子どもが今日あったことを話だしたら、年齢を問わずお父さんお母さんが一生懸命耳を傾けて「そー!、うんうん!」と聞き役になってあげましょう。
きっとお話じょうずになること、間違いなしです。
絶対にしてはいけないことは- 叱らないこと
- 小言を言わないこと
お休みの日など、時間があるときは、くれぐれものぼせないように注意しながら、子どもとのお風呂タイムを大人も楽しんでくださいね。 -
ゆぶねに肩まで浸かって、10まで数える
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お風呂は素晴らしい教育の場(1)
楽しく学びもあるお風呂タイムのすすめ
寒い日が続くと外遊びの回数が減り、家の中で遊ぶことが多くなります。
すると、子どもの行動が目につき、「~してはダメです!」「~しなさい!」と叱ってばかりになっていませんか?
そこで、毎日のお風呂の時間を、ときどきゆったりとした親子のコミュニケーションの場にしてみましょう。0~3歳は「おもちゃ」でことばを獲得!
まず、0歳から3歳くらいまでは、子どもが大好きな<おもちゃ>をお風呂に持ち込んでみましょう。
そして、おもちゃを使って、ことばをいっぱい獲得しましょう。-
「○○にお湯をかけてあげようね」
名詞のみの会話ではなく、「て・に・を・は」を入れた述語まである文章で話します。まだことばが理解できなくても、話せなくても大丈夫。
親が正しいことば、正しい文章で語りかけることが見本となります。 -
「○○のあたまとせなかを洗ってあげようね」
体の部位の名称を言いながら、おもちゃの体を洗ってあげます。
自然に自分の体や親の体に興味を持ち、名称を覚えるようになります。 -
「お風呂はあったかいね」「きれいに洗うと気持ちがいいね」
感情のことばも忘れずに言いましょう。
「あったか~い!」「気持ちがいい!」などのことばは心を豊かにしてくれるので、この頃に磨いた感性は子どもの土台になってくれます。
リラックスした時にこそ、感情のことばが、たくさん自然に出ますよ。
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「○○にお湯をかけてあげようね」
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手を使おう
手を使うと頭の良い刺激に
手を動かすと、
筋肉→神経→脳
という順に脳に刺激が伝わります。
幼児期に脳の構造の90%が育つと言われていますので、手をできるだけ使うように意識したいですね。
また、幼児期に大切な「五感」を刺激し、鍛えるという点でいうと、視覚(目)・聴覚(耳)・味覚(口)・嗅覚(鼻)は無意識のうちに刺激されますが、触覚(手)は意識しないと刺激できません。
我が子の手はよく動いていますか?普段から手をしっかり使っていますか? 親は我が子の手が動いているかどうかを、よくチェックしてみましょう。
手を動かすおもちゃ
ひとりで遊んでいるとき手を動かすおもちゃを与えましょう。「頭を良くするおもちゃ」とはどんなおもちゃですか?こどもが【手】を一生懸命手を動かすおもちゃです。手を使って遊ぶおもちゃは、子どもにとっても魅力的です。
身近なもので良いので、子どもが興味を持つものを探してみましょう。- 音がする
- 形がおもしろい
- 動く・回る
手を動かして「ちょっとチャレンジして」遊べるおもちゃ
手で「動かす」「変化させる」ことができるおもちゃ- 積み上げる
- ぴったり合わせる
- 折り曲げる
- 穴に通す
- 形を作る
こんなおもちゃを探してみてください。
子どもが一生懸命「手」を動かせれば、高価でりっぱな玩具である必要はありません。
空き箱などの廃品でも素敵なおもちゃです。手を使う道具
手を使って遊べるようになると、次の段階は「道具」も使えるようになります。
道具は第二の手です。道具を使うことで緊張感がでて集中力も高まります。
集中力を養う良い方法なので、徐々に道具を使わせてあげましょう。-
食事の時
スプーン フォーク コップ はし -
お風呂の時
タオル スポンジ ポンプ おけ 蛇口 -
砂場で
シャベル バケツ じょうろ -
机の上で
クレヨン はさみ セロハンテープ のり ホッチキス 画用紙 折り紙 輪ゴム -
クッキングで
型抜き ナイフ クッキングばさみ トング 竹串
上手に使えるようになると、どんどん手が器用になるので「もっとやりたい」と思うようになるでしょう。安全に遊べるよう見守り、ほめる
「親は手を出さない」が基本です。
せっかく子どもが手を動かして、好きなものを作っているのに、親が口を出しをしたり、手伝ってあげたりするところをよく目にします。
これは子どもの手の発達や、創造性の獲得に一番の障害になります。
子どもが自分で考え、手を使って脳を刺激しているチャンスを奪わないでくださいね。
大人は物作りの環境を整えてあげて、安全な遊び方をしている限りは、そっと見守ってあげましょう。
そして、子どもに「みてみてー!」って言われたら、「すごい!上手ね!」「おもしろい!どうやって作ったの?」と【ほめて】あげてください。
ほめられた子どもはもっとやりたいと、必ず意欲を示します。
人間は知的好奇心・創造性がある動物です。
何かを知りたい、何かを作りたい。そんな瞬間を見逃さず、大切に育ててあげましょう。
出来栄えより、作るプロセスを大切にして、手を使って楽しく物作りをしてみましょう。 -
室内あそび
灼熱の太陽が照りつける真夏。冷たい北風の吹く真冬。毎日雨降りの梅雨時。
この時期は戸外あそびをさせたくても出来ない場合がありますね。
そんな時、無理に外あそびをしないで、室内あそびを楽しみましょう。室内あそびをする時に気をつけるポイント
あそびのスペースはありますか?この時期の子どもたちは、家の中の汚し屋さん。
いつも綺麗にしていたい親にとっては「散らかさないでね」「ここは汚さないでね」などとつい小言を言ってしまいがちです。
小言ばかりだと、子どもはじっくりと遊ぶことができなくなり、楽しくなくなってしまいます。
何をして遊んでもOK!なスペースを確保してあげましょう。
そのスペースに関しては少しぐらい汚しても散らかしても、叱らないようにしましょうね。自由に遊べる環境を整えておくことが大切です。遊び道具は1種類と決めてはいませんか?積み木だけ、人形だけ、と1種類で遊ぶというような発想を子どもはもちません。
積み木で作った家の中に人形をいれる・・テーブルは空き箱で・・と自分の身のまわりにあるものを複数使って、あそびの発想を広げていくはずです。
いらなくなった小さな箱、缶、紙、紙筒などは子どもの発想を広げ、素敵な遊び道具になってくれます。
市販の決まった遊びしかできない玩具より、魅力的かもしれませんね。
また、プラスチックのおもちゃより、「木」「布」「ラバー」の素材は情緒安定をさせるといわれています。音楽は良い遊び?答えはYESです。
音楽にのって歌ったり、体を動かすのは良い遊びのひとつです。
子どもは繰り返しが大好きなので、一定のメロディーやリズムをもっている音楽は、やっぱり大好きなんですね。
遊びに飽きた時や、遊びの集中が切れた時に音楽をかけてみましょう。
幼児向きの音楽にこだわる必要はなく、お父さん、お母さんの好きな音楽で良いのです。かえって、お父さんやお母さんが乗りやすい音楽の方が、子どもも喜びます。
クラッシック音楽も時にはいいですね。
音楽をかけて、親子で一緒に歌ったり、体を動かしたりしてみましょう。
ただ、BGMのように、一日中音楽をかけっぱなしするのは感心しません。雑音になってしまいます。
音楽は時々「OFF」にして、メリハリをつけることが必要です。おもちゃの出し入れがしやすいですか?最後におもちゃの出し入れ、片付けについてです。
自分一人でもおもちゃの出し入れができる環境を整えておきましょう。
「仲間集め」ができるようにするのが、お片づけが上手くいくコツです。
例えば、「ミニカー」「人形」「積み木」「その他ばらばらおもちゃ」などに分けてしまえる専用の入れ物を用意しましょう。
また、親も一緒に楽しく片づけるところを見せてあげると、なお良いですね。 -
理解が広がる!日本の昔話20選
本屋さんの絵本コーナーに立ち寄ると、新作の創作絵本がたくさん出版されていますね。
どの絵本がいいのか、迷ってしまいますね。ときには日本の昔話を選ぶことをお薦めします。
創作絵本とは違った新鮮さがあると思いますよ。
昔話は勇気や優しさや忍耐力や冒険心の内容が含まれています。
また、昔の人の生活や、日本の地方のことが理解できていいですね。
子どもが自分で読むのもいいですが、お父さんお母さんが繰り返し繰り返し読み聞かせをしてあげるのがいちばんです。
親子の素敵なコミュニケーションの時間にしてください。
そして、日本の昔話をもっともっと、子どもに伝承していきたいものですね。
主な昔話と、そのあらすじをご紹介します。選ぶときの参考にしてみてください。日本の昔話20選
一休さん京のはずれの寺にいた一休という坊主は、たいそうとんちが利く小坊主で、和尚さんの飴をなめてしまっても、和尚さんが呆れる言い訳をするほどでした。やがて一休のとんちの噂を耳にした将軍が一休をお城に呼ぶと…一寸法師身長が一寸(約3cm)の一寸法師が勇敢に鬼を退治して、どんな願いも叶う「打ち出の小槌」を鬼が落としていき、一寸法師が願いを言いながら打ち出の小槌を振ると…因幡の白うさぎサメを騙したために皮をはがされて泣いていたうさぎに、傷の治し方を教えた神さまがのちの大国主神(オオクニヌシノカミ)になるという、島根県「出雲大社」にゆかりのある神話です。浦島太郎いじめられていたところを助けた亀に竜宮城へ招待された浦島太郎が、家へ帰るときに土産としてもらった玉手箱を開けると…おむすびころりんおばあさんが握ってくれたおむすびを穴に落としてしまい、その穴の中に自分も落ちてしまったおじいさん。おむすびをもらって喜ぶねずみたちにもてなされ、おじいさんがお土産にもらったつづらから小判がたくさん出てくると、その様子を欲張りじいさんがこっそり盗み見て…かぐや姫竹の中から見つけられた小さな姫は「かぐや姫」と名付けられて、やがて美しい姫に成長します。噂を聞いたたくさんの男性からの求婚を断り、月を見ては悲しむようになってしまい…かさじぞうとても貧しいおじいさんとおばあさんが、年を越すため着物を売りに町に出ました。着物は売れず笠と交換することになり、雪が降る中、家に帰る途中の道端の7体のお地蔵さまに笠を被せると…かちかち山畑を荒らしたり、おばあさんにケガまでさせた悪いタヌキの話を聞いたうさぎが、あの手この手でタヌキを懲らしめます。金太郎昔のあしがら山に住んでいた元気で親孝行な金太郎は、毎日山の動物たちと一緒に遊んでいました。その様子をみた源頼光(みなもとのよりみつ)が自分の家来も投げ飛ばしてしまう金太郎に、一緒に都に行こうと誘います。こぶとりじいさん頬に大きなこぶがあったおじいさんが、鬼の前で上手に踊ったことで鬼にこぶを取ってもらえた話を、同じくこぶで悩んでいた意地悪じいさんにも教えてあげると…さるかに合戦おにぎりを拾ったかにに、さるが持っていた柿の種とおにぎりを交換しようと持ち掛けます。かにが種を大事に育ててやがて柿の実がなると、再びさるがやってきて柿を全部自分のものにしてしまい、それに怒ったハチと栗と臼が…舌きりすずめ優しいおじいさんが迷子のすずめを家に連れて帰りますが、いじわるなおばあさんは、洗濯糊を食べてしまったすずめの舌を切ってしまいます。いなくなったすずめを探しに出たおじいさんがたどり着いたのはすずめのお宿。おじいさんはおもてなしを受けてお土産をもらいましたが…鶴の恩返し貧しくも働き者の若者が罠にかかった1羽の鶴を助けてあげます。しばらくして若者の家に吹雪で道に迷った美しい娘が訪ねてきて数日家においてあげたのち夫婦になります。娘は貧しい暮らしを助けるために機織りをするようになりますが…はちかつぎ姫病気がちな母が観音様のお告げに従って、幼い娘の頭に鉢をかぶせて亡くなってしまいます。頭の鉢を気味悪がられ、苦しんだ娘が川に身を投げますが、武家の若君に助けられ、その家で下働きをしながら暮らすようになり…花さかじいさん飼い犬が「ここほれわんわん!」と鳴いた場所を掘ったら大判小判がザクザク出てきたと、やさしいおじいさんから聞いた意地悪じいさんは、犬に同じように鳴くよう強いるものの、土の中からゴミが出てきたので激怒して犬を殺してしまいます。悲しんだやさしいおじいさんは、犬のお墓で泣き崩れますが…ぶんぶくちゃがまお寺の和尚さんにかわいがられていたタヌキは、町で悪い人から逃げるために茶釜に変身したものの、もとに戻れなくなってしまいました。それを聞いた古道具屋はタヌキを和尚さんのところに連れていき…へっこきよめさま
(屁ひり女房)器量よしで働き者のお嫁さんが大変大きな屁をして姑を畑まで吹き飛ばしてしまい、実家に帰されてしまいます。実家までの道のりの途中、出航できずに困っている船を屁で沖まで吹き飛ばして米俵三俵をもらい、柿の木から実を屁で落として反物と馬をもらうと…ものぐさ太郎たいへんな怠け者のものぐさ太郎は情け深い人に餅を5つもらい4つまで食べますが、残りの1つが道端に転げ落ちてしまいます。取りに行くのが面倒だと、ものぐさ太郎は3日間人が来るのを待ちました。4日目の朝、地頭の行列が通りかかり、ものぐさ太郎が声をかけると…桃太郎桃から生まれた「桃太郎」は、鬼ヶ島の鬼の噂を聞いて鬼退治に出かけることにします。途中、おばあさんが持たせてくれたきび団子を犬・猿・キジに分け与え仲間にしました。鬼ヶ島に到着した桃太郎は鬼と対峙し…わらしべ長者貧しい男が「お堂を出て転んだときに手にしたものを大事にして、西に向かいなさい」という観音様のお告げの通り、1本のわらしべを手にして西に歩いていきます。すると泣いている赤ん坊を抱いた母親に出会い、わらしべをあげるとお礼に3つのみかんをもらいます。さらに西に向かうと具合の悪そうなお嬢さまに出会い… -
頭のよい子にする言葉かけ
比較のことばを使ってみましょう
3歳前は大きい 長い 高い 広い は全部大きいということばで表現してしまいます。
3歳まではAもBも自分の手のひらからあふれるとどっちも大きいと表現します。
そして、大きいの反対はすべて小さいで表現します。
短い 低い 狭いの言葉はなかなか使えません。
しかし、3歳を過ぎると比較の基準が自分から離れます。
3歳を過ぎると客観的にAとBを比較することができるようになり、AはBより大きいと表現ができます。
これは①比較する ②考える ③判断するのプロセスが成り立っているのです。
これが思考の発達の上でとても大事です。
言葉は一方通行だと考えなくなり、定着率も低くなります。
自分で考えることが思考力にも言語力にもとても大切なんですね。
考えることばの一つ、比較のことばをたくさん投げかけましょう。考える時間 間が大事
考えさせたいのなら、子どもに考える時間を与えることが大事です。
親が一方的に言葉を湯水のように与えてはいませんか?
言葉を投げかけたら、意識的に間を取りましょう。
その間で子どもが「なんだろう?」と考え、親が「どうする?」と考えを促すことばを繰り返し投げかけると、子どもの考える体制ができてきます。
考える前に周囲の大人が先に発言、行動してしてしまうと、考える体制が習慣化しません。
子どもが「そうそう」と考えずに終わってしまう、行動する間がないということが続くとまったく頭を使わなくなってしまいます。
これでは困りますね。考える時間をあげてくださいね。「なんでかな」「どうしよう」「ふんふん」「そう!?」が大事
では、具体的にどんな言葉かけがいいのか、紹介しましょう。
考える余裕を与える言葉- 「なんでかな?」
- 「どうしよう」
- 「ふんふん」「そうなの」
- 「そう?!」
「頭のよい子にする言葉かけ」はお父さん・お母さんが発信しましょう!
普段子どもに一番長く接している、お父さんお母さんの言葉かけ次第で頭のよい子になるはずです。
楽しいコミュニケーションをとりながら、子どものすてきな語彙をたくさん増やしていきましょう。 -
注意欠如・多動症(ADHD)
ADHDとは?
ADHD(注意欠如・多動症)は発達障害の概念の一つです。
有病率は調査によって差がありますが、学齢期の小児の3~7%程度、女児にくらべて男児に2倍多くみられます。
主に、注意を継続し集中したり、課題をやり遂げたりすることが困難な場合や、過剰に活動的で衝動的な場合、またはその両方がみられます。
ADHDの徴候の多くは4歳くらいまでに気づかれ、症状として12歳までにほぼ明らかになりますが、中学生になっても学業や社会生活に大きな影響を及ぼさないこともあります。
ADHDの診断
ADHDの診断は医師の診察で観察され、その行動上の特徴に基づいて行われます。
複数の状況を観察する必要があり、単独で診断可能な医学的検査があるわけではありません。
また、一部の神経疾患・身体疾患や、不安定な子育て環境がADHDと似た症状を子どもに引き起こすことがあるので、小児科や小児神経科、児童精神科医師との連携も欠かせません。ADHDの症状の例
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「不注意」
活動に集中できない・気が散りやすい・物をなくしやすい・順序だてて活動に取り組めない -
「多動-衝動性」
じっとしていられない・静かに遊べない・待つことが苦手で他人のじゃまをしてしまう - これらの混合型
他にも年齢や対人関係、他の精神疾患がみられないことなども診断の要素になっているので、一つをもって直ちにADHDの診断になるわけではありません。ADHDの子どもとの関わり方
「どうしてできないの?」「じっとしていなさい」などと叱責してもこども自身が意識的に症状を軽減することは困難です。
本人の意図とは別で起こる「症状」であると認識しましょう。
また不注意や多動を厳しく叱責すると否定的な自己イメージを持ってしまい、自尊心を下げてしまいます。
その子の特性を知り、その子にあったかかわり方をしていきましょう。
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イラストを使って視覚で伝える
言葉だけでは伝わりにくいことがあるので、視覚情報にすると受け入れやすくなります -
短く具体的に伝える
「静かに座ってなさい」と言うのでなく「椅子に座って膝に手を置きましょう」など、具体的な指示にします -
すぐに褒める
好ましい行動にご褒美・報酬を与えるという行動介入はADHDの治療においても実践されています
もし、子どもにそういった症状がみられたり、心配なことがあれば園や学校、専門機関に早めに相談をして、専門家の支援を受けることがとても重要です。
また、ADHDは子どもそれぞれで特性が異なり、軽症から重症まで幅があります。
周囲の大人たちの対応が不適切であった場合、反抗的な態度や攻撃的な行動のような問題行動が現れたり、学習の遅れや精神的ストレスから子どものメンタルヘルスに悪影響になります。
子どものADHDに正しい知識をもって対応することが大人の責任であると同時に、ADHDの子どもを持つ親が抱える問題を、その周囲の大人が理解し支援する重要性もとても大きいと言えます。 -
「不注意」
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たくさん歩いて、たくさん走ろう
詳しく見る2歳のお誕生日を過ぎる頃から足がしっかりしてきます
2歳児では…・走れるようになる
・手すりにつかまって階段を上る
・両足をそろえて跳ぶことができるようになる3歳児では…・片足で立てる
・公園の遊具に登れる
・長い時間歩けるようになる4歳児では…・片足でケンケンができるようになる
・ギャロップやスキップができるようになる5歳児では…・かなり速く走れるようになる「歩く・走る」は運動能力の基本!
子どもが歩き始めると「危ない!危ない!」と心配ばかりしてはいませんか?
転ばないようにすぐに手を差しのべたり、転ぶ前に「危ないから○○してはいけなせん。危ないから○○へ行ってはいけません。危ないから走ってはいけません。」などと禁止ばかり。
これでは子どもは学ぶ機会を奪われ、歩きたい・走りたいという気持ちを抑え込んでしまう子になってしまいます。
転んで痛みを感じることで、なにが危険かを子ども自身が学んでいくはずです。
また、身体の運動能力は使わないと発達しません。
大きなケガにつながらない状況であれば、思いっきり身体を動かす様子を見守ってあげてください。 一方で、年齢相応の運動能力以上のことを要求して、「がんばれ!がんばれ!」とハッパをかけてしまうことがありますが、これも出来ないことを気にして、意欲を失わせてしまう場合があるので気をつけましょう。「子どもは絶えず走っている」
子どもは本来、体を動かすことが大好きです。
家の中では充分に動くことができませんから、外や公園などで、おおいに遊ぶ機会をつくってあげましょう。
お父さん・お母さんがお休みの日に、ボールを持って、近所の公園や少し遠くの広い公園に出かけてみませんか。
サッカーやキャッチボールをして、家族と思いっきり走って汗をかきましょう。
「ヨーイドン!」とだだかけっこをするだけでもいいですね。太陽の光を浴びながら・・・季節の変化を感じながら・・・ 親子の楽しい時間の中で、足を鍛えられるなんて一石二鳥ですよ。ハイハイの勧め
ハイハイをし始めるのは、生後6ヶ月~12か月ごろとされています。
「うちの子、いきなりつかまり立ちして歩き出したのよ。すごいでしょう!」などの自慢話を耳にすると、まだハイハイをしている我が子は遅れているのではないか・・・と焦ってはいませんか?
いいえ、そんなことはありません。ハイハイにはちゃんと意味があります。成長・発達に与える効果
ハイハイによる身体の発達 効果 具体例・詳細 筋力・体の機能の発達 ・腕力をつける
・背筋の筋力を鍛える
・肺周りの筋肉を鍛える手の感覚器官を鍛える 手は「第二の脳」といわれるほど感覚器官が集まっており、手のひらを使うことにより、脳が鍛えられ繊細な運動機能も発達する 視野を広げる効果 次のような成長の過程を経て、徐々に視野の範囲が広がる - 生後すぐの「寝たままの状態」の視野は上方向のみで狭い
- 寝返りを打つ頃の視野は横方法に広がる
- お座りをする頃の視野は目線が高くなる
- ハイハイをする頃になると上下左右前後に加え、興味のある場所まで動き空間を捉えられるようになる
- 立てることになると、さらに視野の高度が高くなり、範囲が広がる
たくさんの失敗の積み重ねから、うまく調節して成功する確率を高めていくのです。
子ども自身がやりたがっていることをさせることが、成長や発達を無理なく促す一番の近道とい えるでしょう。
また、ハイハイをしたい子には、心ゆくまでハイハイができる「何も物がない、広いスペース」などの環境を整えてあげることも大切です。
※思う存分ハイハイするのを「楽しく」「ゆとりをもって」見守ってあげましょう! そして、自然に歩き出すのを楽しみにしていてくださいね。