子育てのヒント
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お手伝い
子どもの「やってみたい」を大切に
2歳~3歳児は「模倣期」で、大人のやることを見て真似る時期です。
親のやっていることに興味があり、自分もやってみたい気持ちになり「やらせて」と言ってきます。
その時こそ、お手伝いのチャンス!です。
子どもの自主性が芽生え、成長する瞬間を逃さないでください。
「忙しいから、またあとでね」とつい、言ってしまいがちですね。
忙しいときは「じゃあ、明日やってもらおうかな?いい?約束ね」となるべく早いうちにお手伝いの機会を作ってください。
お手伝いができたら「○○ちゃんに手伝ってもらって、本当に助かった。ありがとう」と子どもにしっかり伝えてくださいね。
子どもは親に褒められた満足感と、家族のために役に立てた喜びで、家族の一員であることを自覚します。
「家庭は社会の原点」です。
家庭という小さな社会で役立ちたい気持ちが、子どもの社会性をはぐぐみます。
お手伝いをすることで、段取りが良い子、思いやりのある子、生活力がある子に成長しますよ。
幼児にできるお手伝い
- お料理の手伝い(野菜洗い・皮むき・切る・卵割り・食材をこねる・混ぜる・餃子作り・野菜やクッキーの型抜き・装飾・ホットケーキ作り)《思考力》《手先の巧緻性》《生活力》
- 食事の準備(茶碗、箸並べ・テーブル拭き・盛り付け・ご飯をよそう)《思考力》
- 食事の後片付け(食器を流しまで運ぶ/食器洗い・テーブル拭き)《思考力》
- 洗濯物干し《手先の巧緻性》《生活力》
- 洗濯物の取り入れ《手先の巧緻性》《生活力》
- 洗濯物をたたむ《手先の巧緻性》《生活力》
- 洗濯物をタンスや引き出しにしまう《仲間あつめ》
- ハンカチや靴下など小さなものを洗う《生活力》《手先の巧緻性》
- 玄関の靴を揃える《仲間あつめ》《生活力》
- 新聞取り《生活力》
- おもちゃの片付け《分類・仲間あつめ》《生活力》
- 自分の布団をたたむ《生活力》
- カーテンの開け閉め《生活力》
- 一緒に車洗い《生活力》
- 草花の水やり《思いやり》
- 小動物の餌やり《思いやり》
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友だちとの関わり・噛んだり・たたいたり
噛む・たたくは言葉にならない意思表示
2~3歳になるとお友達への興味がわいてきます。
遊びの中でいろいろなトラブルが発生することも多くなり、親はどのように対処してよいのかと、頭を抱えてしまうこともしばしばです。
◆噛んだりたたいたりするのはなぜ?
まだこの頃は自己中心的で、エネルギーを持て余しています。
気に入らないことがあったり、自分の思うようにならなかったりすると、その意思表示のために、お友だちを噛んだりたたいたりしてしまいます。
これも子どもの「表現方法」のひとつなんですね。言葉で意思を伝えられないときに噛む・たたくお友だちと一緒に遊びたい、だけど、思っていることを言葉にできない、というのが2~3歳の頃です。
少ない語彙の中で思っていることを相手に伝えるのは、幼児にとってなかなか難しいことなんですね。
「貸してほしい」「順番に使おう」などいろいろな案を、言葉にすることができません。
特に男の子は言葉を発するのが遅い傾向があり、気持ちの表現としてつい手が出てしまいがちです。
また、2~3歳の頃は、物に対する所有の意識(自分のものはどれ)がはっきりしてきます。「○○ちゃんが持っている電車で僕も遊びたい。でも○○ちゃんは僕に貸してくれない。絶対欲しい!どうしたら電車を手に入れることができるのだろう?」噛みついて、一度成功を経験してしまうと、手っ取り早いからと何度も繰り返してしまうので、早めに対処しましょう。
と考えた結果、噛みついてしまう。
【対処法】◆おもちゃの取り合いがはじまったら- 大人は子どもたちの近くに居て見守る
- すぐに仲裁に入ったり止めたりしない
◆噛む気配を感じたら、あるいは噛んでしまったら- すぐ止める(怪我をしないように、させないように注意)
- 感情的にすぐ叱らない
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子どもの手を持って、言葉で子どもの気持ちを代弁する
「Aちゃんは電車が欲しかったんだね。わかった。」
「Bちゃんは貸したくなかったんだね。わかった。」
と子どもの気持ちに共感する -
子どもにどうしたら良いのか教える
Aちゃんには「そういう時は『貸して』って言おうね。
お母さんと一緒に言ってみようね。『か・し・て!』」
と言い方の練習をする
Bちゃんには「少しだけ貸してあげようね(貸してくれるかな?)」
と聞いてみて妥協点を相談する
諦めずにこのようなやり取りを、今根気強く何回も繰り返しましょう。
繰り返していくうちに、言葉でのやりとりを覚えていき、物の取り合いでたたいたり、噛むことがなくなっていきます。「甘えたい」気持ちで噛む・たたく友だち同士、兄弟、親と子どもが、じゃれあって遊んでいるときに、噛んだりたたいたりすることもあります。
これは単にもっとかまってほしい、遊んでほしい、相手が好き、というアピールです。
【対処法】問題はないので、時間がある限りたくさんスキンシップをとって遊びましょう。
「でも乱暴なことはやめようね。」「優しくね。」と伝え、繰り返し教えましょう。ケンカのときの攻撃の気持ちで噛む・たたくお友だちや兄弟でケンカをしているとき、に噛んだりたたいたりするのは、感情が高ぶってしまい、言葉ではうまく伝えられないための行動です。
【対処法】子ども同士のケンカの体験を通して、兄弟や友だちとのかかわり方を学んでいくので、怪我のない範囲で見守ります。
◆ケンカが激しくなりエスカレートしてきたら- 「やめなさい!」と大声で叱るのではなく「優しくね」と繰り返し話して言い聞かせる
◆もし相手を噛んだりたたいたりしまったら-
特に噛むことは「癖」になるのでやめさせる
(一度噛んで、それが成功してしまうと、何度も繰り返すようになる) -
噛んでしまったとき、感情的に叱るのではなく静かに伝える
「噛まれると痛いよね。痛いのは可哀そう」
と相手の立場になって思いやる言い方で伝える -
その日のうちに、子どもと親の気持ちが落ち着いたら、じっくり考える時間を設ける
静かに、穏やかに、目を見て、手を握りながら伝える
「噛んだりたたいたりしてはいけないよね。痛いしケガをしてしまうかもしれないね。」
気持ちが高ぶっている時は「聞く耳を持たない」ものです。
でも記憶が新しいその日のうちに、落ち着いて「いけないこと」を伝えます。
これも諦めないで何度も繰り返し話しましょう。《こんなときどうする? Q&A》
友だちを噛んだり、たたいたりします。(2歳0ヶ月)自分の気持ちをどう言葉で表現すればよいのかわからないだけで、子ども自身も戸惑っているはずです。噛んだりたたいたりしてしまったことはいけないこと、相手が痛い思いをしていることを、静かに話しましょう。友だちによく噛まれたり、たたかれたりします。(2歳5ヶ月)子ども同士の中から学ぶことが多いので、見守ることも大切です。でも、いつもいつもやられる場合は、親が「痛いからやめてね」と優しく相手の子に伝え、子どもの気持ちを代弁する必要があります。
このとき、相手の子の親にもメッセージとして聞こえるように言いましょう。
遠慮をして自分の子ばかりに我慢をさせるのはよくありません。
「やめてね」と言える子になるためには、普段から気持ちを表現できるようにすることが大切です。
「ごはんがおいしいね。」「お花がきれいね。」「○○はかわいいね。」と話したり、どう思う?と問いかけて、子ども自身が気持ちを言葉に出すことを練習していきましょう。
どんちゃか幼児教室では、子どもが手をあげそうになったら、子どもの間に先生(大人)が入ります。
そして先生が「いたい・いたい」と少しおおげさに痛がります。
そしてたたかれたり、噛まれたら痛くて悲しいことを伝えます。
また、絵本やぬいぐるみを使い、たたかれた子に置き換えて理解させます。
「噛まれたり、たたかれたクマちゃん(ぬいぐるみ)は泣いているよ。どう思う?」と優しく問いかけましょう。
「かわいそう」「いけないこと」とわかってくれるので、繰り返し教えましょう。 -
テレビ・スマホ等との付き合い方(後編)
テレビ・スマホの悪い使い方
食事の時間中ずーっとテレビ・スマホを見ているこれはいけませんね。
食事のときは、テレビ・スマホは消しましょう。
画面に気を取られていたら並んだお料理に関心を持てないし、会話もなく親子の楽しいコミュニケーションもとれません。
食卓での親子の会話は、その日の出来事やニュースなどについて話す良い機会です。
子どもは両親が話すことを何気なく耳にし、興味をもったり、親の価値観を知っていく大切な時間です。
それに、画面を見ながら食事をしようとすると、どうしても斜め座りになったり、のぞき込むので、姿勢が悪くなってしまいます。テレビ・スマホを子守りがわりにして、一日中つけているこれも今すぐやめましょう。
子どもは集中して見ているようで、「ボーッと」見ていることが多く、受動的です。
子守りがわりにテレビ・スマホをずーっと見せていると脳が使われず、脳の発達が遅れる、という研究報告もあります。
◆ 続けてみるときは『1時間まで』 ◆
続きはまた別に1時間の時間を設け、終わったらスイッチは『OFF』の習慣をつけましょう。
テレビ・スマホの良い使い方
色彩豊かで、リズミカルなコンテンツは、子どもが夢を感じたり、追視力・集中力を養うのに役立ちます。
番組や動画を観ながら、家族(親子・兄弟)で、一緒に驚いたり楽しんだりすることも良い体験になります。
同じ動画を観ながら、家族でスキンシップタイムをつくりましょう。
一緒に観ることができないときは、「どうだった?おもしろかった?」などの感想を聞きましょう。
テレビ・スマホを見るときの姿勢も重要です。
飽きっぽい子ども・落ち着きのない子どもは、好きな動画を観るときは、「きちんと椅子に座ってみようね」と習慣をつけてみてください。
テレビ・スマホはダメなのではなく、ルールを守りながら上手に生活の中に取り入れて、メリハリをつけることが大切です。 -
テレビ・スマホ等との付き合い方(前編)
テレビ・スマホ あまり見せたくないけど…
どんちゃか幼児教室で保護者様から多い質問は「テレビ・スマホ等との付き合い方」です。
具体的には…- テレビ・動画が好きで、1日3~4時間観せていますが、いいのでしょうか?
- 子どもがテレビ・動画をひとりで観ている間に家事ができるので助かっているのですが、いいのでしょうか?
- テレビ・動画を観ていないのに、スイッチを切るといやがります。どうしたらいいですか?
- うちの子、ジーっと観ているので、<集中力>があると思うのですが・・・?
- ことばを覚えるのにたくさん観せています。間違っていますか?
子どもにとっても身近な存在なので、切り離すことは不可能ですね。
そこで、テレビ・スマホの良いところ悪いところ、またどのようにつきあっていったらよいのかを一緒に考えてみましょう。テレビ・スマホの良いところ・悪いところ
テレビ・スマホの悪いところ- テレビ・スマホから一方的に刺激を受け続けていると、子どもは想像力が働かず、受動的になってしまう。
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テレビ(動画)は視覚のみが優先されてしまう。
長時間動画を観ていると他の感覚器官が使用されず、運動機能や手先の巧緻性の発達に悪影響がある。
特に、スマホの小さな画面を凝視することは、発達途中の子どもの目には良くない。 - 長時間動画を観続けていると、双方向のコミュニケーションができず、言語理解や社会性の発達への悪影響がある。
- 子どもにとって害になる情報、不必要な情報が一方的に送られてしまう。
テレビ・スマホの良いところ-
幼児番組の音楽や体操で、子どものリズム感を育てるのに良い。
また、運動や歯磨き習慣などの助けになる情報がある。 - 子どもが理解できる番組は「記憶力」や「理解力」を発達させる。
- 子どもが理解できる物語を観ることによって、喜怒哀楽などの情感や共感性を育てることができる。
ルールを決めて上手に活用
テレビ・スマホは良いところ、悪いところ様々です。
各ご家庭の事情もあるので一律にこの使い方が良い、ということは言えず、やはり上手に活用することが大切ですね。
注意すべきポイントは3つ。-
長時間の視聴は悪影響しかないため、必ず時間を決めること
観おわったら必ず電源を切るようにしましょう。
参考:アメリカ小児学会は「2~5歳のスクリーンタイムは1時間まで」「2歳未満は0時間(見せないこと)」としています。日本小児科学会では、2歳以下は長時間の視聴をしないこと、としています。 -
夜は視聴しない
視聴するものの内容によっては、脳を覚醒させたり、スマホのブルーライトによって寝つきが悪くなってしまいます。 -
なるべく大人と一緒に観る
大人が用事を済ませたいとき、静かにしてほしいときなどに1人で見せることはあると思います。
たとえ子どもが1人で観ていたとしても「どんなお話だった?」と聞いたり「どう思った?」と感想を聞いて、子どもとコミュニケーションをとるようにしましょう。
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けんか
けんかは一種のコミュニケーション
友だちに興味を示し、友だちと遊ぶようになるとけんかをすることが多くなってきます。
「子どもの遊びにはけんかはつきもの」なんですね。
自分の気持ちを言葉で相手にうまく伝えることができず、気持ちをコントロールすることができないと「けんか」が発生します。
ただ、子どもはけんかを繰り返しながら、友だちを思いやる心が育ったり、気持ちの自己コントロールができるようになっていきます。
子どもはけんかを通して成長するものなので、けんかは一種のコミュニケーションと考えましょう。けんかの対処のしかた
周囲の大人は、基本的には間に入って「仲裁」したり、「禁止」する必要はありません。
なぜかというと、けんかを繰り返しながら、お互いに解決方法を見出していくはずだからです。
周りの大人は、けがの危険がないように注意しながら見守ってください。どんな時にけんかはおきる?
年齢や発達の過程でけんかの様子も変わってきます。-
友だちに乱暴をする
(ことばが未発達な時期は手がでてしまう) -
遊具・おもちゃの取り合い
(2~3歳頃から「自分のもの」を意識するようになる) - 自分の使っていた遊具・おもちゃを友だちに貸せない
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順番が守れない
(「順番」が理解できるようになるのは3~4歳以降)
思いやりを育てよう
年齢が低ければ低いほど、けんかの原因は「物の取り合い」が多いのもです。
「○○ちゃんがわたしのオモチャを取った!」
「○○ちゃんがオモチャを貸してくれない~!」
このようなときの素敵なキーワードがあります。 それは・・・「かして」(「入れて」)大人も一緒に言って練習してみましょう。
「どうぞ」
「ありがとう」
けんかを通して、泣いてしまった子への思いやりや、悪い事をしてしまったな、と思う気持ちを育てていきましょう。
「けんかはダメ!」と最初から頭ごなしに叱るのでは、いつまでたっても思いやりの心は育ちません。
たとえけんかが起こっても、子ども自身が「友だちに接したい」という気持ちが大切です。
けんかは子どもが社会性を育む良いチャンスです。
けんかのあとに話をよく聞いてみると、子どもの成長した一面を知ることができますよ。 -
友だちに乱暴をする
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物を投げる子
投げることがクセになる前に対処を
「気に食わないことがあると、物をなげる」子がいます。
気持ちを言葉で表現できないために、物を投げてしまうのです。
一度物を投げて気持ちがいいと感じてしまうと、投げることが習慣化してしまいますので気をつけましょう。
物を大切に扱う気持ちを教えるようにしていきましょう。具体的な伝え方
次のように大人も一緒におもちゃを片づけてみましょう。- 大好きなミニカー
「車庫(おもちゃ箱)にそーおっとしまいましょうね。」 -
可愛がっている動物などのぬいぐるみ
「眠くなったのでベッド(おもちゃ箱)にそーおっと寝かせてあげましょうね。」
大人の姿を見て子どもは『物を大切にしよう』と思います。
おもちゃをポイポイとおもちゃ箱に投げ入れる親のもとでは、子どもも物を雑に扱い、物にあたってしまう子になってしまいますね。物を乱暴に扱ったところを見たら
すぐに叱ったりせず、感じること、考えることを子どもに促してください。- おもちゃが「かわいそうね」「痛いね」と声をかける
- 子ども自身が「いけないことをした」と気づく
- 投げた後、それがいいことか悪いことか子ども自身に考えさせる
例えば、お父さんと相撲をとったり、お母さんと大きな声で歌を歌ったりするとエネルギーの発散ができます。 - 大好きなミニカー
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がまん
幼少期から身につけたい力 「勇気」と「がまん」
どんちゃか幼児教室(0~3歳コース)では「5つの力」を柱として授業を組み立てています。
5つの力のひとつに『勇気とガマン』があります。
「がまん」を身につけると、自制心がつき、はしゃぎすぎたり、場にそぐわないわがままを言ったりすることを抑えられるようになります。
「勇気」を身につけると、何に対してもチャレンジしようとする前向きな積極性が養われます。
「勇気」も「がまん」も子どもの精神面で育って欲しい『自分力』。
ここでは子どもの「がまん」する力についてお話します。うちの子、どうやったら「がまん」してくれますか?
がまんする自制心が発達してくるのは3歳頃からなので、子どもの成長に合わせてだんだんと教えていきましょう。-
1~2歳
まだ、がまんするのは難しいです。
この時期は、子どもにとって安心できる環境・関係を築くようにします。
不安なときに抱っこしてほしい、一緒に遊んでほしいという子どもの気持ちをしっかりと受け止めてあげるようにしましょう。 -
3歳頃から
この頃から、徐々にがまんすることを覚えられるようになります。
がまんする「理由」も理解できるようになるので、がまんさせるときには、理由も一緒に伝えるようにしましょう。
まずは、がまんすることを「約束」にして、それを守ることから始めます。
「おしまいの時間になったら、まだ遊びたくてもがまんして帰ろうね」と親子で あらかじめ約束 しておくと、子どもが納得してがまんしやすいです。
危険から身を守る「がまん」
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信号が赤になったら必ず「ストップ!」する
信号などの前で、止まって欲しい時、日常から「ストップ!」の掛け声で体を静止する習慣をつけておきましょう。 -
刃物等を勝手に触らない
「このナイフやハサミは危ないからひとりでは触らないこと」と日常約束をしておきましょう。
ただし子ども専用のハサミは、大人と一緒にたくさん使ってくださいね。
自己コントロール力を養う「がまん」
- 大好きなおやつを前にして「いただきます」まで「が・ま・ん」
- 順番守って「○○ちゃんのつぎ・・」で「が・ま・ん」
- きょうのテレビはこれで「おしまい」で「が・ま・ん」
- 出したおもちゃをお片づけして「おしまい」で「が・ま・ん」
- 甘いおやつの食べすぎは良くないね「きょうはこれだけ」で「が・ま・ん」
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1~2歳
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わがまま
相談で多いのは「子どものわがまま」
どんちゃか幼児教室の個人面談で一番多い相談内容が「わがまま」についてです。
特に、知育2歳、3歳コースのご家庭が多いようです。◆「わがまま」ってどんな行動?- 何が何でも自分の主張を通す
- 自分勝手で聞き分けがない
- 譲れないゆえの友だちとのトラブルが多い
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駄々をこねる子
お店などで欲しいものがあると、買ってもらうまで泣いたり、 寝転んでバタバタして大声を出して要求する。 -
約束の時間になってもあそぶのをやめない子
「きょうはお昼までね」と約束して公園に来たのに、時間になっても「まだ遊ぶ」と言って帰ろうとしない。 -
自分が負けると怒る子
友だちとゲームやごっこ遊びをしていて、自分が負けたり思い通りにならないと、プイと怒ってしまう。
わがままは「意思」「意欲」の現れ
「欲しい!」とジタバタするような子の方が案外、伸びる子だったりします。
強い欲求があり、意欲が備わっていると、遊びや学習の能力も育つからです。
そのプラス面を大切に伸ばしていきながら、思い通りにならないときにどうしたらいいのか、時にはがまんする必要があることを理解させるようにしましょう。「わがまま」と「自己主張」は違う
たとえば「自分で着替えをやる」と言い張り、結局できずに泣き出したりするのは、わがままではありませんね。
自分でやってみたいという自己主張であり、自主性が育っている証拠です。
こんなときは、親として喜んでくださいね。そしてやってみようと挑戦したことをほめてあげてください。
3歳前後は「自我の芽生え」や「自主性の発達」が目立ってくるころです。
「自我の芽生え」か「わがまま」をよく見極め、自主性をつぶさないようにじっくり、しっかり指導し、育てていきましょう。自己コントロールの基本は親子関係から
お父さんお母さんは、「うちの子はわがままで…」といいますが、実は親がわがままにしてしまっていることも多いです。
親の過保護や祖父母の甘やかしはわがままをつくります。
愛情のかわりに物を買い与えるのは良いことではありません。
がまん(自己コントロール)はまず、「約束」をきちんと守らせることから始めましょう。
子どもができる範囲の約束を、親子で話しあって決めます。
決めた以上は特例をつくらず、親は毅然とした態度で約束を守らせてください。
時間はかかりますが、がまんする力がだんだんと育っていきますよ。
親子関係のなかで自己コントロールを学んでいけば、友だちとの協調性も徐々に養われていきます。 -
悪いことば
新しいことばを覚えて使いたくなる年頃
ことばが出始めると、話をすることが楽しくなり、急におしゃべりになります。
自分の言いたいことを、次から次へと話しだして止まらなくなることもあります。
まだ、「て・に・を・は」がおかしかったり、音が[テ・ビ・レ]のようにひっくり返ったりしますが、子どもは「ことば」で伝えようと一生懸命ですね。
そんなときは、多少ことばが間違っていてもすぐに訂正はしないで「うん!うん!そうなの!」と、子どもの話を熱心に聞いてあげましょう。
そして、この頃気になるのが《悪いことば》です。
「おしっこ」「うんち」「バカ」「きらい」など、親が眉をひそめたくなるようなことばを所構わず使い始めます。
子どもの生活範囲が徐々に広がりはじめると、近所・公園・幼稚園などで、いろいろな年齢層のお友だちからいろんなことばを覚えてきます。
子ども同士の「仲間意識」が強まり、共通のことばを使いたがる時期でもあります。
成長の過程でもあり、「こどもの文化」のひとつとして、おおらかに捉えてあげましょう。使って欲しくないことばにどう対処したらいい?
大人が強く叱ったり、うろたえたりすると、面白がってしまいがちですね。
子どもは「お父さんやお母さんが反応してくれた。面白い。楽しい!」という気持ちになり、ますます頻繁に使います。
そんなときの大人の対応は「聞き流す」のが一番!です。
ただ、そのままにしてしまわずに、「お父さん(お母さん)は、そのことばは好きではない。」と、叱らずに、はっきり意見として伝えます。
悪いことばや汚いことばはしばらく続きますが、大人が反応しなければそのうち治まってきますから、根気強く見守ってあげましょう。 -
自分のことが自分でできる子
「どんな子になって欲しいですか?」という質問に、保護者のみなさんからは「自分のことは自分でできる子になって欲しい」という答えが返ってきます。
幼児ができる「自分のこと」ってなんでしょうか。
何をどんなふうにしたらよいのか、大人のサポートの仕方と一緒に紹介します。1.自分で食事をする
授乳期から離乳食が始まるくらいまでの生後1年は、飲ませてもらったり、食べさせてもらったりしています。
1歳を過ぎると段乳が完了して、汚しながらでも自分で食べようとします。
2~3歳になると、食事のマナーを守りながら、ひとりで食べられるようになります。
■ 1歳過ぎからの大人のサポート-
汚しても叱らない
汚れても良いようにエプロンや、ビニールのマットなどを敷いておきます -
なるべく自分で食べるよう促す
スプーンを口に運んであげて大人が食べさせることはできるだけ控えましょう -
だらだら食べない
時間をかけがちな子や、途中で遊び始めてしまう子は、ある程度の時間を決めておしまいにします -
大人と同じテーブルで集中して食べる
大人も子どもも一緒に食事の時間を楽しみましょう -
食べ残しをしない
なるべく食べきれる量を出すようにして、子どもが食べきる感覚を身につけられるようにします -
嫌いなものは一口で良いので食べてみる
「少し食べてみようか?」と声をかけ、嫌いでも少しは口にしてみましょう
2.自分で起きる
小学校の高学年になってもひとりで起きられない子が、3割もいるのが現状です。
幼児ののうちから自分で起きる習慣をつけておきましょう。
早寝早起きの習慣をつけ、とくに就寝時間を毎日一定に決めて、夜更かしをしないことがポイントです。
■ 1歳過ぎからの大人のサポート-
親子で寝る時間を決める
「そろそろ○時よ。寝る用意をしようね」と声をかけ、時間になったら寝る習慣をつける
寝る前に絵本を読むなど、寝るときのルーティンを決めると就寝の時間を守りやすくなります - よく眠れるために日中は外で思いっきり遊ぶ
- 夕方以降は昼寝をしない
3.自分で片づける
低年齢から「片づけること」を習慣づけましょう。
3歳でも6割くらいの子が片づけをすることができます。
幼稚園・保育園の集団生活に入る前から身につけておくことができるので、楽しいお片づけを今日からやってみましょう。
■ 1歳過ぎからの大人のサポート-
お片づけも遊びのひとつ
例えば・・・「車は車庫に入りまーす!」や「お人形さんをベッドの寝かせてあげようね」と話かけ、遊びながら片づけます -
大人も一緒にお片づけ
最初のうちは片づけ方が分からないので、大人も一緒に片づけて方法を教えてあげましょう -
使ったら『元に戻す』
子どもにその都度「おうちに帰ろうね」としまう場所に戻すよう声をかけます -
片づけやすい環境にする
ぬいぐるみはぬいぐるみの箱、ブロックはブロックの箱、というように子どもと一緒に置き場所を決めます -
しまう場所は子どもが出し入れし易いところに作る
特に子どものおもちゃや衣類、かばんなどは子どもの手の届くところに置き場所を作りましょう -
じょうずに片づけられたらほめる
「きれいになったね。ありがとう。」「一人でできたね」「丁寧に片づけられたね」と必ず声がけしましょう
4.自分で着替える
1歳前は親に着替えさせてもらっていたのが、1歳の後半になるとズボンを自分で脱ごうとするようになってきます。
2歳になるとマジックテープのものや、おおきなスナップなどは、ひとりでできるようになります。
3歳頃になるとボタンかけも徐々にできるようになってきます。
でも自分でやりたがるわりには、思うようにいかないとイライラしてかんしゃくを起こしたりもするので、大人が上手にフォローしながら、自分でできるように見守ってあげましょう。
■ 1歳過ぎからの大人のサポート-
生活の中で「着替える」習慣を
最初のうちは比較的時間のある夜寝る前に、パジャマを自分で着るところから始めてみましょう -
脱ぎ着しやすい洋服を選ぶ
ボタンの大きいもの、伸縮性のあるものなどを選びます -
時間がかかってもゆったり構える
最初は時間がかかるもの、手を出さず、じっくり見守りましょう -
子ども自身に洋服を選ばせる
時間に余裕があるときは子どもが着たいものを自分で選ぶと、自分で着たい、やりたいという気持ちがでてきます -
ひとりでできたらたくさんほめる
できるようになったことをほめられると、もっともっとやりたいという気持ちがわいてきます
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汚しても叱らない