TOPに戻る
資料請求・体験のお申し込み

子育てのヒント

どんちゃか幼児教室 > ブログ > 子育てのヒント

  • 2022.02.16 (水)

    子どもどうしのトラブル

    トラブルは子どもの成長の過程 社会性のめばえ

    2~3歳頃になると、一緒に遊ぶ友だちにも興味や関心が出てきます。
    そのため友だちどうしのトラブル、けんかも起こるようになります。
    2~3歳児はまだ気持ちのコントロールができない「自己中心的な年齢」ですから、けんかが発生するのはよくあることですし、当たり前のことと思いましょう
    友だちの存在が気になるのは社会性のめばえであり、成長のあかしなので喜んでよいことですよ。
    それでは、けんかやトラブルが起こるときの子どもの内面や、周りの大人の対処の仕方を考えてみましょう。

    けんかやトラブルになるときの子どもの内面

    2~3歳の子どもは友だちに対してこんな風に思っています。
    • みんなは楽しそうに遊んでいるな
    • 友だちが何をして遊んでいるのかな
    • 友だちと一緒に遊んでみたいな
    • 友だちはどんなおもちゃを持っているのかな
    • ぼく(わたし)も友だちと同じおもちゃがほしいな
    • ぼく(わたし)がいることに友だちは気がついているのかな
    • (順番)一番最初がいいな
    • (競争)絶対一番がいいな
    けんかはこんな風にして起こる
    一緒に仲良く遊びたいのに、なかなか自分から「あそぼう!」と言い出せないのが、2~3歳の頃の特徴です。
    自分に関心を寄せてもらうために、友だちをたたいたり、押したりする行動に出てしまいます。
    相手の友だちも何でたたかれたり押されたりしたのかわからず怒ってしまい「けんか」が発生します。
    また、しばらく仲良く遊んでいても、おもちゃの取り合いが始まる場合があります。
    おもちゃは全部自分のものと思い込んでいる年齢であるのと、まだうまく「貸して」と言えずにいきなり友だちのおもちゃを取ってしまってトラブルになります。

    けんかが起きたときの大人の対処法

    けんかが起きたときの子どもの内面はとてもシンプルであることを理解した上で、大人が子どもの気持ちを汲み取りながら対処することがとても大切です。
    とりあえずお互いに「ごめんなさい」を言いなさいと強要してその場を取り繕ったり、経緯が分からないまま「○○ちゃんが悪い」と決めつけてしまうことは子どもにとって良くない態度です。
    どのような経緯でけんかになったのか、どんな原因があったのか、できるだけ知るようにしてください。
    それぞれの子どもの気持ちをよく聞いて、「うん、うん、そうなの、わかったよ」と同意してあげましょう
    それだけでもたいていのけんかは落ち着き、収まります。
    こんなけんかはすぐに止めます!
    • だれかが泣き始めてしまう
    • 『一人』対『多数』 のけんか
    • 誰かが物(武器)を持っている

    友だちをたたいてしまう子どもは たたかれた経験のある子

    けんかやトラブルの中で、気に入らないことがあると友だちをたたいてしまう子どももいます。
    まだ相手に伝える言葉が豊富ではないので、伝えたいことばの代わりに手が出てしまうのです。
    たたくと「気持ちがスッとする」ことや「大人にかまってもらえる」という間違った認知をしてしまうと、やがて「たたくこと」をコミュニケーションの手段にしてしまうようになります。
    よくたたいてしまう子はどのような子かというと、「たたかれた経験がある子」です。
    例えば…
    • 友だち(少し年齢の大きい友だち)にたたかれた経験がある
    • 兄弟(特に兄や姉)にたたかれた経験がある
    • 親にたたかれた経験がある
    子どもをたたくことは「しつけ」とは言いません。
    たたくことは手っ取り早く子どもに言うことを聞かせようとする大人の傲慢さです。
    子どもをたたくことは今すぐやめましょう。
    子どもをきちんとしつけるには、大人が正しい方法を知っている必要があります。
    「子どもの叱り方」にも詳しく書いているので、参考にしてくださいね。

    子が友だちをたたいてしまったときの大人の対処法

    子どもが友だちをたたいた時、大人が「たたいてはいけません!」「謝りなさい!」と勢いで叱ってしまいがちです。
    子どもはその瞬間、エネルギーをため込んでいたり、頭に血が上っていたりするので、その場ですべて言い聞かせようとするよりは、時間がたって冷静になってから言い聞かせることの方が大事です。
    たたいてしまったその場では
    子どもには落ち着いた態度で「たたくことはいけないことである」と伝え、どうしてたたいてしまったのかその理由をよく聞いてあげましょう
    すぐに大きな声で叱りつけるようなことはせず、また痛みを分からせるというつもりで、大人がたたいた側の子を同じようにたたくようなこともしてはいけません。
    たたいてしまったことについては、友だちにきちんと謝るよう、促しましょう。
    時間がたってから、その日のうちに
    たたいたことすら忘れてしまっているのでは、注意する意味がないので、翌日ではなくその日のうちに、子どもと親が冷静になってから、「たたくことはいけないこと」と教えましょう。
    どのように伝えればよいかいくつか例をあげてみます。
    ◆ たたかれたら痛くて悲しいことをしっかり伝える
    「○○ちゃんがたたかれたらどんな感じがする?」
    「そう、痛いよね」「そう、悲しいよね」
    と、相手の子の気持ちを代弁して言葉で言い表して伝えます。
    ◆ ぬいぐるみに置き換えて理解させる
    例えば、絵本やぬいぐるみを使って「たたかれたクマさんは泣いているけれど、どう思う?」と問いかけると、子どもは素直に「かわいそうだね。痛いよね。たたいたらいけないよ。」とわかってくれます。
    ◆ 普段の会話に友だちの話題や名前をたくさん出す
    家庭でお風呂に入っている時、食事をしている時、おやつを食べている時、遊んでいる時、寝る前など、気持ちがリラックスしている場面で、お友達の話題や名前をたくさん出すと友達に親しみを持つようになり、けんかが少なくなります。

    いやなことを「NO」と言えるように

    友だちにおもちゃを「貸して」と言われたとき「どうぞ」ができるのは素晴らしいことです。
    ただし、いつもいつも我慢を強いるのは子どもにとってよくありません。
    「いや」と言えず、いつもおもちゃを取り上げられてしまう幼稚園・保育園は楽しくなくなってしまいますね。
    幼稚園・保育園に入るまでに、意思表示をしっかりできるようにしておくことはとても大切です。
    「貸してもいいときは『どうぞ』をして、貸したくないときは『いや』『ちょっとまって』と言おうね」と教えてあげましょう。
    どうしても言えないときは、言えるようになるまでお母さんが一緒に言う練習をしても良いですね。

    自分のもの・他の人のものを区別できるようにする

    トラブルを予防するために、自分のものと誰かのものを区別し、理解できるようになることも大切です。
    例えば、親の大切なものを子どもに触らせないようにすることで理解させることもできます。
    子どもが親の大切なものを触ろうとしたら、「これはお母さんの大事なものだから、貸せないのよ」とNo の意思表示をすることで、子どもが「嫌なときは『いや』と言っていい」と学ぶことができます。
    親が大事にしているもの、子どもが大事にしているものについて話をして、勝手に触らないようにしようね、と親子の間の約束をつくっても良いですね。

    子どもが乱暴な言葉を覚えてしまうときは

    「ばか」「うんち」など汚いことば・乱暴なことばを使いたがって困っています。
    あまり気にしすぎず、その都度、その言葉で傷つく子がいることを教えたり、大人がきれいな言葉を使うことを心がけることが大切です。
    「なんでそんなことを言うの!」と叱ってもあまり意味はありません。
    乱暴なことばは、子どもの成長の過程で必ず通るものです。
    聞きなれないことばや面白そうなことばは使ってみたいものなんですね。
    そういう言葉を友だち同士の会話の中で使うのが楽しかったり、大人の反応が面白いと感じていたりしているので、強くしかりつけても逆効果です。
    ただ、人を傷つけたり、まわりを不愉快にする言葉は、その都度「良くない言葉だよ」と落ち着いた態度で教えてあげましょう。
    または、「お母さんはその言葉、あまり好きじゃないな」とその場で伝えたり、周囲に影響がないものはあえて放っておくのがいいでしょう。
    そして、ゆっくり話ができる時間に、使って欲しくない言葉とその理由を伝えます。
    このときには、絵本やぬいぐるみを使って「その言葉を言われたぬいぐるみのクマちゃんはどんな気持ちがする?」と聞いてあげてください。
    言われた人も、周りで聞いている人も、気持ちよく思っていないことも教えましょう。
    3歳頃は、いい言葉も悪い言葉も吸収する時期です。
    悪い言葉を気にするよりも、お父さん、お母さん自身が素敵なことばを意識して話すことが大切ですよ。
    感覚の言葉や、ポジティブな形容詞をいっぱい話してみてください。
    「あれ」「これ」ではなく「右の○○を取ってね」と主語と動詞・動作の対象をちゃんと使って文章で話してみてください。
    家族同士のあいさつ「おはよう」「ありがとう」「ごめんね」のやりとりを見せていると、子どもも自然と友だち同士いい会話ができるようになってきます。

    詳しく見る
  • 2022.02.01 (火)

    歩き始めの早い遅い

    『這えば立て、立てば歩めの、親心』

    と昔から言われているように、親は子どもの成長を楽しみしながらも、少しでも早い成長を願っています。
    歩きだすのが早い・遅いは個人差があります。
    体に支障が無い限り、いずれは歩くようになるのであまり心配をしたり、無理をさせないようにしましょう。
    生後2ヶ月頃までの新生児には原始反射の一つの「原始歩行」という反応が見られます。
    両脇をもって立たせるように抱くと、両足を交互に出して歩くようなしぐさをします。
    あかちゃんは、環境に適応し生きていくために必要な身体の動作を、生まれながらにして備えているんですね。

    1歳前後になると、個人差はありますが、次のような順序で歩くことができるようになります。
    10~12ヶ月
    1. つかまり立ちができる
    2. 伝い歩きができるようになる
    つかまり立ちができるようになると、赤ちゃんは伝い歩きを始めます。
    つかまり立ちをするようになったら、あかちゃんがつかみそうなものが倒れてしまわないか、家の中を点検しましょう。
    活動範囲が広がり、運動量が増えるので、体重の増加がゆるやかになります。
    赤ちゃん体型から、幼児体型に変わっていきます。
    1歳~1歳6ヶ月
    1. 一瞬だが、手を離して立っていられる
    2. よたよたと数歩、歩ける
    3. 一人歩きができる
    1歳の誕生日を迎える頃には、約50%の子どもが歩き出すようになり、1歳3ヶ月では80%、1歳6ヶ月頃になると、ほとんどの子が歩くことができるようになります。
    歩き始めると、体形はますますスマートになります。
    運動機能も発達し、階段の上り下りをしたり、すべり台やぶらんこなどの遊具であそべるようになります。
    1歳6ヶ月~2歳
    1. 早歩き、小走りができる
    2. あとずさりができる
    運動能力がぐ~んと発達する時期です。
    早足だった子が、走り出すようになることもありますが、運動能力に個人差が目立ってきます。
    個人差があるのは当然のことですから、他の子と比べないようにしましょう。
    ただし、運動能力をUPさせるためには、抱っこばかりしないようにして、十分な外遊びをさせましょう
    2歳~5歳
    1. 走れる
    2. 階段を上る
    3. 両足をそろえてとべる
    4. 片足でたてる
    5. ジャングルジムにのぼれる
    6. 速く走れる
    2歳~5歳頃になると「運動機能は一人前」です。
    手足がスマートになり、筋肉もついてきます。
    この時期に、全身をつかってたくさん運動をすると、運動能力がぐんぐん発達します。
    また、運動の楽しさを知るのもこの時期です。

    ちょっと心配 Q:A

    一歳6ヶ月になるのですが、まだ歩きません。いつになったら歩けるようになるのでしょうか?
    つかまり立ちができるようになると、伝い歩きを始めます。 そのまま歩いてしまう子もいますが、個人差があるので無理に歩かせることはありません。
    また、赤ちゃんの「歩きだそう」という気持ちが大切です。
    興味があるものの場所まで行きたいと思う気持ちが歩行を左右します。
    少しでも歩こうとする兆しがあったり、1~2歩歩き出したらほめてあげてくださいね。

    O脚で心配です。
    歩き始めはO脚が多いので心配はいりません。1歳6ヶ月~6歳頃には治りますよ。

    歩き始めの子に、足のためにいい運動はありませんか?
    産まれたときは扁平足ですが、体を支えるには扁平足では不安定です。土踏まずのアーチは成長と共に徐々にできていきます。
    おすすめ遊び歩きは・・・
    • カニあるき(横歩き)
    • 風船あそび
      風船つきをすると「つま先立ち」をするので足の発達に良いです。
    • ペンギン遊び
      親の足の上に乗って、手をつないで歩くきます。足の指に力が入るので足の発達に良いです。

    良い靴選びは?
    あかちゃんのためのファーストシューズには、内履き用と外履き用があります。
    内履き用は靴を履く練習になるので、お好みで、滑り止めのある軟らかいソールのものを履かせてみるのも良いですね。
    外履き用については…
    • つま先が広い靴を選ぶ
      赤ちゃんや幼児の足の形は、つま先が扇状に広がっています。 歩くたびに指先が広がるよう、つま先が広い靴が適しています。
    • 指が曲がりやすいを靴を選ぶ
      靴底は柔らかいほうが良く、ソールがつま先から1/3のところで曲がるのが理想的です。
    • つま先がそり上がっている靴を選ぶ
      つま先のソールが平らだと、つまずいたり転んだりしやすいです。つま先に「反り返し(そりかえし)」がありカーブしているものを選びましょう。
    • 足首・かかとが固定される靴を選ぶ
      足首・かかとは硬い方が良いです。ハイカットタイプの靴も足をしっかりサポートしてくれるので良いですね。脱ぎ履きが楽なように履き口が広がるものを選びましょう。
    • サイズは最適(ぴったり)なサイズを選ぶ
      赤ちゃんの足は大部分が軟骨でできています。サイズが合わない靴は、靴の中で足が不安定になるだけでなく、骨格の成長にも悪い影響があるので、できるだけぴったり合うサイズを選びましょう。
    • 通気性の良い靴を選ぶ
      赤ちゃんの足は汗っかき。小さいけれど汗腺の数は大人と同じなので、快適な靴を選んであげたいですね。
    詳しく見る
  • 2021.11.16 (火)

    子どもの便秘

    排便時の様子や便をよく観察しましょう

    排便には個人差があるので、2~3日に1回しかうんちが出なくても、スムーズに出て、元気に遊んでいるようなら心配はいらないでしょう。
    日頃から、排便の回数やそのときの様子、便の様子などを観察して、いつもと違うことがあれば気付けるようにしておきたいですね。

    便秘かもしれないときは

    排便の間隔が数日だったり何日もないときは、次のようなことをチェックしてみてください。
    便秘の症状
    • いつもより排便の間隔が長くなっている
    • 便が固くコロコロ状、排便時に痛がる
    • おなかが張っている
    • 食欲が落ちていて機嫌が悪い
    いつもと便の色が違う(血便や緑色など)ときや、発熱・嘔吐を伴うときはなるべく早く小児科を受診しましょう。受診時には便を持参してください。
    また、一週間以上の便秘を繰り返す場合は医師に相談しましょう。
    便秘の対処
    • 浣腸をして便を出す
      出てきた便の様子が良くない(ドロドロ、血便など)ときは小児科を受診しましょう。
      (注)市販の浣腸を使用するときは、月齢にあったものを購入してください。
    • おしりを刺激したり、おなかをマッサージする
    固い便が肛門を傷つけてしまうと、次から排便を嫌がったりがまんしてしまい、ますます便秘になってしまいます。
    日頃から便をためないように予防することが大事ですね。

    便秘を防ぐために生活を見直そう

    いつも便秘がちだと、成長してからも本人が大変な思いをします。
    離乳食が始まることからは、便秘にならない生活習慣を身につけられるよう、次のようなことを意識してみましょう。
    食事
    食べる量や水分を飲む量が極端に少ないと便秘になりやすいです。
    朝食、昼食、夕食の3度の食事をしっかり食べ、水分も意識して摂るようにしましょう。
    内容
    食事は「主食と主菜・副菜をバランスよく」たっぷり食べるようにしましょう。
    幼児は喉越しがよく、柔らかい食べ物が好きですが、好き嫌いせず、食物繊維を多く含んだ歯ごたえのあるものを食べさせることも大切です。
    間食にも食物繊維の多いものや果物などを取り入れると良いでしょう。食べられる子にはヨーグルトなどの発酵食品を与えても良いですね。
    環境
    食欲がわくように、食事が楽しく、おいしく食べられるように工夫しましょう。
    テレビやスマホなどはいったん消して、お父さんお母さんも機嫌よく食事をすると、子どもも自然とたくさん食べられるようになりますよ。
    生活リズムと運動
    排便のリズム
    規則正しい生活を意識しましょう
    決まった時間に起床して、排便する時間も決まることが望ましいです。
    朝食後のおむつ交換のときにおしりを刺激したり、マッサージするのを習慣にしても良いですね。
    トイレトレーニングを始めたら、決まった時間にトイレに行くようにしましょう。
    適度な運動
    外遊びができる日は、十分に時間をとってたくさん身体を動かしましょう。
    身体を動かすと腸の働きも活発になり、おなかも空いて食欲も出るので一石二鳥ですよ。
    参考:食物繊維が豊富な食品
    いも類
    さつまいも・さといも・こんにゃく
    野菜類
    白菜・キャベツ・ごぼう・にんじん・だいこん・なす・ピーマン・かぼちゃ
    豆類
    大豆・小豆・納豆
    穀類
    麦飯・コーンフレーク・オートミール
    くだもの
    バナナ・リンゴ・ミカン・オレンジ・メロン・パイナップル
    きのこ類
    しいたけ・しめじ・えのき・まいたけ・エリンギ
    海藻類
    わかめ・こんぶ・のり・ひじき
    詳しく見る
  • 2021.11.15 (月)

    噛むことの効能

    よく噛むことは健康に良い

    「ご飯はよく噛んで食べなさい」と子どもの頃に教えられたことがある人は多いと思います。
    噛むことが健康に良いことはみなさんご存じのことと思いますが、食事における「噛む」ことの効能について、改めてご紹介いたします。
    身体的効果
    1. 噛むことで唾液が分泌され、口腔内で清潔さを保ち、持続的な抗菌効果が得られる
    2. 唾液成分が食物の消化を促進し、飲み込むときの潤滑油の役目も果たす
    3. 唾液には歯そのものを強化し、虫歯を発生させにくくする成分も含まれている
    食事を摂るときによく噛むことで、自然と唾液の発生が促され、口の中に様々なよい効果を与えます。
    また強い歯は、高い身体能力の基礎になりますね。
    心理的効果
    1. 噛むという行為によって緊張が緩和され、ストレスが軽減される成分が脳内に生成される
    2. 一定のリズムを保つことで、心理的に安心感を得ることが出来る
    3. よく噛むことによって、食欲が満たされ精神的な充足につながり、情緒が安定する
    ガムを噛むことは昔は行儀が悪いとされていましたが、最近では寛容な空気も感じますね。
    スポーツ選手が試合中にガムを噛んでいるのは、緊張感をほぐしたり、リラックスする効果を得られると知っているためです。
    子どもにとっても噛むことは心の安定につながります。
    間接的効果
    1. 噛むことで脳に刺激を与え、脳の働きが活性化することにより、頭の回転がよくなる
    2. さらに脳内の記憶をつかさどる機能にも影響を与え、記憶力の向上につながる
    3. たくさん噛むことで脳が満腹感を感じ、食べ過ぎを防ぐことによって肥満になりにくくなる
    脳に与えるあらゆる刺激から、子どもの学習能力にも良い影響が期待できます。

    おわりに

    食育における「噛む」ことのさまざまな効果についてご紹介しました。
    よく噛むことは、近年の研究においても、心身ともによい効果が得られると分かってきています。
    ぜひお子さまと一緒に毎食、よく噛んで食事を楽しんでくださいね。

    詳しく見る
  • 2021.11.08 (月)

    食品添加物について

    子育てにおける食生活と食品添加物

    現代は全国各地からの特産品や加工品が、どこにいても手に入れることができる、とても便利な時代ですね。
    この「便利」を支えている要素の一つが食品添加物です。
    ただ、「食品添加物」に漠然と不安を感じている人もいるかもしれません。
    特に育ち盛りの子どもがいる家庭の食生活においては、食品添加物について正しい認識を持って上手に付き合っていきたいですね。
    なぜ食品添加物は使われるの?
    おいしい食品が流通する現代の便利な食生活には、食品添加物は欠かせません。
    食品添加物の働きは…
    • 保存をよくする
      食品添加物の保存料は、食品の腐敗を止め、食中毒事故を防いでいます。
    • 見た目をよくする
      食品添加物の着色料は、食欲がそそられるよう食品を色鮮やかにします。
    • 食品を作るときに使用する
      例えばラーメンの麺のコシを増すのに添加する「かんすい」や豆腐の「にがり」などは、食品の製造過程で必要になります。
    • 栄養成分を補充する・強化する
      例えばスポーツドリンクに添加されるアミノ酸などは、健康増進の目的で消費者の嗜好に合わせて使用されています。
    食品添加物の安全性は
    日本で使われている食品添加物は、内閣府が設置している食品安全委員会から安全性評価を受け、成分の規格や使用量などの基準を定められた上で、厚生労働省が使用を認めています。
    通常想定されるような食生活において、私たちが普通に購入できる食品添加物を含む食品を食べても、安全性に全く問題はないと考えられます。
    ただし、問題なのは毎日のように同じメーカーの同じ商品を摂り続けてしまうと、同じ添加物を多く摂取してしまうことになりますね。
    そういった過度に偏った食生活はそもそも健康によくありません。
    やはり多品目の食品を日々バランスよく摂ることが大切です。

    不必要に食品添加物を摂取しないために

    食品添加物はすべて悪いわけではありません。
    とはいえ、余計なものは身体に入れたくない、と考える人も少なくありません。
    食品添加物を摂取する量をなるべく減らすために、家庭でできることをいくつかご紹介します。
    • ハム・ソーセージ・ベーコン
      食肉の加工食品は好きな子どもも多いですが、発色剤、保存料、結着剤などの添加物が使われています。
      これらの添加物を使わない「無塩せき」と表示されている商品が販売されているので、そういったものを選んで購入しましょう。
    • 清涼飲料水
      特に甘い飲料には人工(合成)甘味料が含まれていることが多く、おのずと摂取する量も多くなりがちです。
      摂り過ぎによる健康への影響を調べる研究も進んでいます。
      子どもの頃から炭酸飲料や甘味料を多く含んだ飲料を飲んでいると、成人になってからも習慣になってしまいます。
      子どもが飲む飲み物はお茶か牛乳、100%果汁飲料だけに決めてしまっても十分ですよ。
    • 一部の色鮮やかなお菓子
      ゼリーやグミなど、かわいくてきれいなお菓子は子どもも大好きですね。
      でも、合成着色料が使われているものは避けましょう。
      特に食用赤色○号、青色○号などと原材料表示に書かれている場合は、書かれていないものを選ぶようにしましょう。
    このように、不自然に保存期間が長いもの、不自然に見た目がきれいなものは、日常生活で必須な食品ではありません。
    食品は加工度が高くなると、どうしても食品添加物が多くなります
    食品を購入するときは、原材料に近いもの、シンプルな原材料のものを選ぶようにしましょう。

    詳しく見る
  • 2021.11.01 (月)

    歯磨き大好き作戦

    毎日の歯磨きをストレスのない時間にするために

    子育て中のお父さんお母さんから「うちの子は歯磨きが大嫌いで、毎日大変です。歯磨きが好きになる良い方法はありませんか?」と、たくさんの質問がきます。
    子どもにも嫌いになってしまった理由があるはずです。
    その理由と対処法を考えてみましょう。

    歯磨きぎらいの理由と対応方法

    嫌いの理由:痛いから
    ゴシゴシ力を入れて磨く
    優しく、そっと磨きましょう
    歯磨きに力を入れ過ぎている大人も多いです。
    磨くときは力を入れず、ブラシが歯にあたっているだけで大丈夫ですよ。
    嫌いの理由:気持ちが悪くなるから
    歯磨き粉で磨く
    歯ブラシを口の奥まで入れる
    歯磨き粉は付けず、歯ブラシは奥まで入れないようにしましょう
    子どもが歯磨きに慣れてくるまでは、歯磨き粉使わない、歯ブラシは無理に奥まで入れない、という気持ちで進めてみましょう。
    嫌いの理由:親の機嫌が悪いから
    大人が歯磨きのときについ、イライラしてコワい顔になってしまう
    歯磨きタイムは楽しい時間にしましょう
    無言ではなく「今日もたくさん食べたねー。○○ちゃんの歯がピカピカになりますように」と声をかけながら磨いてあげるといいですよ。
    嫌いの理由:習慣になっていないから
    つい面倒だったり、子どもが嫌がるので毎日歯磨きをしていない
    「食後の歯磨きは当たり前」の生活習慣にしましょう
    子どもが嫌がってしまうと大変ですが、毎日「歯ブラシを口に入れてシュッシュッ」と根気強く少しずつやってみましょう。

    歯磨きタイムのアイディア

    食後の歯磨きを嫌がらないで自分から積極的にする<アイディア>を紹介します。 生活の中で定着するといいですね。
    ●歯ブラシ作戦
    色や模様の違う歯ブラシを何本か用意し、子どもの気分によって子どもが選ぶようにします。
    子どもと一緒に歯ブラシを買いに行ってもいいですね。
    ●音楽作戦
    子どもの好きな音楽(曲・歌)を流し、聴きながら磨きます。
    歯磨きしてあげる大人が楽しそうに歌を歌ったり、リズムをとりながらシュッシュッと磨いてあげても楽しそうですね。
    ●磨く場所の移動作戦
    いつもの洗面所だけでなく、歯磨きをする場所を変えてみます。
    「外やベランダに出て緑を見ながら…」「夜空の星を見ながら…」「好きなDVDを見ながら…」など、気分転換になりますね。
    ●シール作戦
    歯磨きをしたらその場ですぐ「ご褒美シール」をあげて、子どもがカレンダーや表、専用ノートに貼ります。
    ため込まずに毎日「貼る」ようにすると良いですよ。
    毎日やってきた記録をながめて、子どもにとっても励みになります。
    ●歯磨きごっこ作戦
    子どものお気に入りのぬいぐるみや人形に、子ども自身が親役になって「歯磨きをしてあげる」ごっこをやってみましょう。
    「今度は○○ちゃんの番!」と言って、お父さんお母さんが同じように歯磨きしてあげてください。
    ●鏡作戦
    親も一緒に鏡に向かって歯磨きをします。
    前歯の次は奥歯ね、と一緒にブラッシングをします。黙々とするより楽しいですよ。

    詳しく見る
  • 2021.10.12 (火)

    熱の出る病気

    子どもが熱を出すのは正常な反応

    子どもが急に発熱したらとても心配になりますが、子ども自身に元気がある場合はそれほど心配しなくても良いことが多いです。
    まずは、大人が落ち着いて対処することと、子どもに無理をさせずしっかり療養させてあげることが大切ですね。

    子どもは生後6か月頃から2歳頃までの時期には頻繁に発熱します。
    2歳頃までの時期に発熱が多いのは、免疫を持たない子どもの身体が、さまざまなウイルスや細菌に初めてさらされ、生体反応として炎症が起き発熱するためです。
    幼稚園・保育園に通い始めると、一通りの感染症にかかることは覚悟しなければなりませんし、それも子どもの身体が免疫を獲得するために必要なことであるとも言えます。
    子どもが発熱したときに落ち着いて対応するためにも、熱が出る病気の種類や、対処方法をあらかじめ知っておきましょう。

    発熱する子どもの病気

    まず、もし生後3か月未満で発熱した場合は、重篤なケースが考えられるので、すぐに医療機関を受診しましょう。
    生後3か月以上で発熱が見られたら…
    • 医療機関への受診の判断目安
      39度以上の高熱、ぼんやりしている、ぐったりしている、呼吸が苦しそう、鼻水・鼻づまりや咳といった症状を伴わず発熱が5日以上続く、などの症状が一つでも当てはまる場合はなるべく早く医療機関を受診しましょう。
    • 自宅で療養して様子を見る目安
      子どもが比較的元気で、食事もとれている場合は、ゆっくり休めばよくなることが多いです。
      水分をしっかりとって、排尿・排便も含めて経過観察して様子を見てあげてください。
    子どもの発熱などの初期症状だけでどの病気であるか、何が原因かを判断するのは難しいものです。
    不安な場合は小児科を受診し、医師の診断を仰ぎましょう。
    医師が特に確定診断(検査)が必要ないと判断した場合は、診断名を明確にせず対処療法としての薬の処方のみが行われることも多いです。
    経過を注意深く観察し、指示があった日数を経過しても軽快しない場合は、遠慮せずに再度受診しましょう。
    受診の判断がつかないときや不安な時は
    「子ども医療電話相談事業」#8000に電話して相談することができます。
    他にもお住まいの各地域で医療相談を受け付ける窓口が用意されているので、抱え込まず相談するようにしてくださいね。
    ここからは子どもの発熱を伴ういくつかの病気を紹介します。
    プール熱(咽頭結膜熱)
    ―のど・結膜に炎症を起こす病気―
    プール熱とは、アデノウイルスに感染して起こる感染症のことで、6月頃から増加し始め7~8月頃に流行のピークを迎えます。
    結膜または上気道からの感染が感染経路となり、飛沫感染・接触感染によるものと、夏場はプールでの感染が多いことから「プール熱」と称されています。
    症状
    38度以上の発熱から、「咽頭炎」による喉の痛み・「結膜炎」による眼痛・涙目などの症状とともに、頭痛や食欲不信・倦怠感などが現れます。
    3~5日間発熱が続き、1週間ほどで自然に良くなります。
    治療・対処法
    咽頭結膜熱に対するワクチンや治療薬はないので、発症したあとの対処療法で症状を緩和します。
    その間、喉の痛みや熱による脱水症状も懸念されますので、喉に刺激が少ない食べ物や、喉ごしの良い冷たい飲み物などを与えましょう。
    発熱や喉の痛み・目の充血などの主な症状が消えて、2日経過すれば登園可能です。
    溶連菌感染症
    ―発熱と喉の腫れ・舌がいちご状になる病気―
    溶連菌感染症とは、溶血性連鎖球菌の感染によって起こる病気のことで、主に12月から6月にかけての感染が多いと言われています。
    飛沫感染・接触感染により、咽頭や扁桃などの上気道が炎症を起こす感染症です。
    症状
    感染後2~5日で症状が出始め、38度以上の発熱と激しい喉の痛み、倦怠感が現れ、嘔吐を伴うこともあります。
    発症して1~2日経つと顔や脇の下、下腹部などに小さい発疹が出始め、2日目以降には舌に小さな発疹が出る「イチゴ舌」と呼ばれる症状が現れます。
    また、3歳未満の子どもには熱の症状が現れないこともあるため、注意が必要です。
    溶連菌には咳や鼻水の症状が出ないという特徴もあるので、様子をよく観察して医師に症状を伝えましょう。
    治療・対処法
    溶連菌には抗菌薬(抗生物質)があるので、医師の処方により服用すると快復が早いでしょう。
    抗菌薬の服用は医師の指示に従い、服用期間をしっかり守る必要があります。
    溶連菌感染症は「第3種の感染症」に定められており、登園再開の基準は、症状が消え、医師が感染の恐れがないと認めた場合、あるいは抗菌薬の内服後 24~48 時間が経過していることと定められています。
    風邪症候群
    ―子どもにとって身近な病気―
    一般的に「風邪症候群」のことを「風邪」といい、上気道(鼻や喉)の炎症による一連の症状のことをいいます。
    風邪の原因のほとんどはウイルスや細菌感染によるもので、その原因ウイルス・菌の数は、前述の感染症の原因となるものを含め、200種類以上といわれています。
    症状
    主な症状は、鼻水・鼻づまり、喉の痛み、頭痛・発熱、全身の倦怠感などに加え、炎症が気管や肺の方まで広がることで咳・痰などの症状が現れます。
    治療・対処法
    基本的に特効薬はなく、発熱には冷却・解熱剤、呼吸器症状には咳止めや気管支拡張薬を処方するなど、対症療法が主体となります。
    風邪は、たいてい3~5日以内には良くなります。
    しかし、その後も症状が回復しない場合は、中耳炎・副鼻腔炎・肺炎などの恐れもあるので小児科を受診しましょう。
    登園基準に特に決まりはなく、熱が下がれば登園可能とされています。
    注意:上記に記載した登園可能な時期はこども家庭庁の「保育所における感染症対策ガイドライン」を参考にしています。実際には各幼稚園・保育園ごとに出席停止期間が定められているので、医師の指示や、通園している園の指示に従いましょう。

    詳しく見る
  • 2021.09.24 (金)

    子どもが意欲を出す「励まし」と「褒める」言葉

    子どもががんばっているこんな場面では

    子どもが何かに挑戦してみた結果、失敗したりくじけてしまい、次の行動へ意欲をなくしてしまうことはよくあることです。
    例えば初めての洋服のボタンかけでのこんなケース…

    どんちゃんは3歳になり自立心がだいぶ芽生えてきました。

    日頃からお父さんお母さんから「どんちゃん、ひとりでパジャマが着られるようになるといいね。今度チャレンジしてみようね。」と言われていました。

    どんちゃんは「ようし!今日は最後まで、自分ひとりでパジャマを着てみよう!」と意気込んでいます。

    まず、ズボンはひとりで履けました。
    それから上着も着ることができました。
    ここまではどんちゃんはニコニコ顔で意気揚々です。

    さあ!一番難しいのはボタンかけです。

    大きなボタンが3つ。

    穴にボタンを差し込むことはできるのですが、何度やってもボタンを穴から引っ張り出して上手に収めることができません。

    だんだんイライラしてきました。

    ついには「もうできない!やらない!」とかんしゃくを起こし泣き出してしまいました。

    こんなとき、お父さんやお母さんはどんな言葉かけをしますか?
    「泣かないの!」と叱りますか?
    黙って見過ごしてしまいますか?
    子どもが失敗して落ち込んだり、やる気をなくしている時こそ、子どもに励ましの言葉をかけてあげましょう。

    励ましの言葉

    子どもが「失敗しても大丈夫」「また頑張ってみよう」と意欲を出す魔法の言葉があります。
    その魔法の言葉を紹介するので、お父さんお母さん、ぜひ声に出して言ってみてくださいね。
    やってみよう!
    「どんちゃん、諦めないでもう1回やってみようね!どんちゃんならきっとボタンがかけられると思うよ。お母さんはできるようになるまで応援しているからね。」
    ちょっと背中を押してあげてたらもう1回チャレンジしてみようと意欲がムクムク湧いてきますよ。
    見ているよ
    「どんちゃんがボタンをかけるところを お父さん最後までずっと見ているよ!がんばれどんちゃん。」
    結果だけでなく行動のプロセスが大事です。
    ボタンかけに挑戦している様子を目を離さず最後まで見守っていてあげてください。
    お父さんお母さんがずっと見ていてくれると、子どもは嬉しくなって頑張れるものです。
    もう1回!
    「どんちゃんは諦めないところがステキ!すごいと思うよ。何度も繰り返してやってごらん。ほーら、さっきより上手になったし早くボタンがかけられるようになったね。もう1回!やってみようね!」
    繰り返しは大切です。何度も繰り返すことで出来るようになります。
    さっきより上手になったよの声かけで成功体験を重ねて、自分に自信を持てる子に育てていきましょう。
    がんばって!
    「そう、そう!どんちゃんがんばって!」
    親の励ましは一番嬉しいものです。
    ずっと言い続けるのではなく、ここは難しくて頑張っているな、というポイントで言うと効果的です。
    間違えてもいいよ
    「そういうやり方もあるね。そのやり方でもできそう?間違えてもいいよ、いろいろやってごらん?」
    間違えることに臆病になるのは叱るからです。
    お父さんお母さんが考えていたやり方、教えた方法と違う場合につい口を出し「違う、違うでしょ!」と叱ってしまいます。
    お父さお母さんに叱られることが怖くなって、間違えることはいけないことだと思い込んでしまいます。
    決して叱らずに、子どものやり方を認めてあげましょう。
    失敗してもいいよ
    「がんばったね。失敗してもいいんだよ、またやってみようね」
    子どもは失敗しながら上手になって成長していくものです。
    もし子どもが失敗したらどうしようと心配していたら「失敗してもいいよ」と励ましの声をかけてあげてください。
    失敗してしまっても、がんばったプロセスをほめ、次回の期待を込めて声をかけましょう。
    きっと大丈夫!
    「どんちゃん、もうすぐボタンがかけられるようになるね。楽しみだね。どんちゃんならきっと大丈夫!」
    安心感を与える言葉です。子どもは達成する近い未来を想像することができます。
    安心したらもう一度やってみようと意欲がわいてきます。
    進め!
    「どんちゃん、そう、その調子。進め!進め!」
    背中を押して、行動を促す言葉です。
    「がんばって」と同じような言葉ですが、自信をなくしそうになる気持ちを前向きにして、元気と活力を呼び戻す応援の言葉です。
    チャレンジしてみよう
    「どんちゃん、大きなボタン3つかけられたね。スゴイ!今度は小さいボタンを4つにチャレンジしてみようね。」
    少し「上」を目指すことも大切です。
    少し上の目標にチャレンジして、小さな達成感をたくさん得られると、挑戦と失敗を恐れない子になります。
    達成できたら「お兄さん(お姉さん)になったね」の言葉を付け加えるのも良いですね。
    やればできる
    「やったね、どんちゃんはやればできるね!」
    できたときの言葉がけも大切です。
    少し難しいことにチャレンジして、時間はかかったけれど出来た!というときには、お父さんお母さんはその瞬間を逃さず、子どもの自信につながる言葉をかけてください。
    一生懸命だね
    「どんちゃんは諦めないで頑張っていて一生懸命だね!そんなどんちゃんが大好き!」
    あきらめずに頑張っている姿勢を認めてあげてください。
    子どもが集中している時は声を掛けずに静かに見守り、子どもの手が一段落した時にがんばっている様子が素敵だと、お父さんお母さんの気持ちとして伝えてあげてください。
    結果だけではなく、プロセスを認めてあげることはとても励みになります。
    いいことあるよ
    「ボタンかけの次は何にチャレンジしてみる?きっといいことあるよ、楽しみだね」
    他のことにも挑戦したいと思わせる、期待と安心を与える言葉です。
    何か一つ達成したら、子どもに意見を聞いてみて、挑戦する気持ちを前向きに導いてあげましょう。
    むずかしかったね
    「むずかしかったね!どんちゃん、こんな難しかったことができるようになってすごいね。」
    がんばった子どもの気持ちに共感してあげましょう。
    親が子どもの気持ちを共有してあげると、自分のがんばりを理解してもらえている安心感と、達成したときの自信につながります。

    ほめる言葉

    ほめる言葉かけは「またやりたい」という意欲の源になります。
    ほめるタイミングはその時その場が大切!あとでほめるのはNGです。チャンスを逃さないでください。
    また結果だけでなく、子どもの行動をよく観察してプロセスをほめることを忘れないようにしましょう。
    ほめ方は優しい口調で、言葉+心からの笑顔+しぐさ ですよ!
    「できたね!」「じょうず!」「天才!」
    できたことや、その出来栄えを心からほめられたら嬉しくなるし、自信が持てますね。
    「天才!」は大げさですが、ときどき使うと効果的です。
    「すごいね!」「かっこいい!」「すてき!」
    がんばる様子、がんばる姿勢をほめて、その結果もほめられたらうれしいですね。
    「うれしい!」「またやってね」「ありがとう!」「助かったよ」
    大人の役に立てた、期待されている、感謝されている、と感じると子どもは誇らしい気持ちになりますね。
     

    詳しく見る
  • 2021.09.22 (水)

    五感を刺激して楽しく食べよう

    食育とは生きる基本を学ぶこと

    子どもにとって「食べる」ことは、単に身体を成長させるだけのことではありません。
    「食育」とは「食べる」ことを通して、
    • 感謝の気持ちをもつ
    • 健康的な食事を学ぶ
    • 食事のマナーを知る
    • 食べ物の産地や歴史の食文化を知る
    など、食べることから生きる喜びを学ぶことです。

    五感すべてで楽しい食事を

    食事は舌だけで味わうのではなく、「五感」をフル回転してより楽しく食べることができるといいですね。
    視覚:色あざやかな食事環境を
    食材や料理のあざやかな色について大人が言葉を添えてあげたり、食卓を整えてあげましょう。
    ◆食材の色・料理の色
    「真っ赤なトマトだね」
    「パプリカは赤や黄色やオレンジ色があるんだね」
    「ナスは濃い紫色をしていてピカピカ光っているね」
    「アジは背中が青くてお腹の方が白いね」
    「サケの身はきれいなサーモンピンク!」
    「オムライスは黄色いたまごのお洋服を着ているみたいね」
    「お赤飯はご飯がピンク色だね!」
    「宝石箱みたいにいろんな色があるお弁当だね」
    ◆食材の形・料理の形
    「大根とゴボウは細長いね」
    「こっちのサツマイモは太いけど、こっちは細いね」
    「ピーマンを切るとお花のかたちだよ!」
    「オクラを切るとお星様みたい」
    「サンマは細くてスマート!」
    「三角のサンドウィッチ、とんがっている!」
    「丸いホットケーキ、ふわふわ!」
    「四角いトーストどこから食べようかな?」
    「ドーナツの丸い穴から覗いちゃお!」
    「いろいろな形のクッキー!(型抜きで作る)」
    ◆盛り付け・食器
    • できるだけ赤・緑・黄の色がある盛り付けにする
    • 野菜を星型・花形にくり抜いたり、目鼻口にして「顔」のように盛り付ける
    • 子どもと一緒に盛り付ける(お手伝いをしてもらう)
    • 子どもの好きな食器を使ったり、食器の素材を変える(陶器・木・ガラス・紙など)
    ※プラスチック食器だけでなく、ときには「本物」の食器で料理を出して良い緊張感・特別感を演出しましょう。
    ◆食卓
    • 子どもの好きなキャラクターのテーブルクロスやランチョンマットを使う
    • 「気温」「季節」「行事」「気分」によってテーブルクロスやランチョンマットを変える
    聴覚:調理の音や食べる音を聞こえるように
    テレビやCDの音をOFFにして、料理をしている時の「音」、噛む時の「音」を子どもに聴かせましょう。
    生活の中の音を感じさせることは生活感を育てるために非常に大切です。
    ◆料理のときの音
    • 包丁で食材を刻む音
    • 食材を炒める音・煮る音・焼く音
    ◆噛むときの音
    「ポリポリ」「コリコリ」「サクサク」
    いろんな歯ごたえの食材が入った料理を食べて欲しいですね。
    触覚:食材を触って持ってみる
    スーパーで食材を買い物した後、すぐに冷蔵庫に収納せず、ぜひ子どもに触らせてあげましょう。
    本物を触ることは、子どもにとって非常に貴重な体験ですし、嬉しいものです。
    ◆野菜・果物の触感
    • キャベツ・白菜・レタス
      「ザラザラだね、つるつるだね、冷たいね、重いね」
    • ピーマン・なす
      「つるつるだね、チクチクするね」
    • にんじん・ゴボウ・きゅうり
      「ゴツゴツ・チクチクするね、かたいね」
    • リンゴ・みかん・バナナ・スイカ
      「つるつるだね、重いね」
    • メロン
      「ゴツゴツしているね、重いね」
    ◆魚の触感
    生魚を触るのが苦手な場合は無理をせず、子どもが興味を示したら触らせてあげましょう。
    魚の表面をさわり「ウロコ」の感触を楽しんでみましょう。
    嗅覚:本物のにおいを嗅いでみる
    嗅覚は刺激をきっかけに何かを連想する、という特徴があります。
    お父さん、お母さんの作ってくれたお料理の匂いは生涯を通じて「思い出の匂い」となるはずです。
    また自分の嗅覚で本物のにおいを嗅ぐ経験をしていると、賞味期限に頼らずに自分の力で危険を回避することもできます。
    ◆食材の匂い
    野菜・魚・乳製品・調味料などは、個々に特徴のある匂いがあります。
    冷蔵庫にしまう前に親子で「クンクン」とそれぞれの食材の匂いを嗅いでみることをお勧めします。
    ◆料理をする時の匂い
    危険がないように配慮し、お母さんが料理をしている時の「匂い」を近くで嗅がせてあげましょう。
    オムレツの匂い、シチューの匂い、カレーの匂い、ハンバーグの匂い、煮物の匂い、ご飯が炊ける匂い、味噌汁の匂い…などなど。
    味覚:いろいろな味を試してみる
    5つの味覚をいろいろ味わってみましょう。
    子どもにとって苦手な味もありますが「甘み=おいしい」だけの味覚でひっくるめないようにしましょう。
    ◆甘味
    虫歯が気になり甘いものをまったく与えない親もいるそうですが、子どもは甘いデザートやおやつが大好きですね。
    甘みの強いものを避け、食後によく歯磨きをするようにして、いろいろな味を体験しましょう。
    ◆塩味
    スナック菓子のようにしょっぱい味がしっかりついているものを食べ慣れてしまうのは心配です。
    塩分を摂り過ぎないようにしながら、どんな食べ物がしょっぱいのか、親子で味を確かめてみましょう。
    ◆酸味
    「すっぱい顔」を親子でオーバーに表現してみると面白いです。
    (どんちゃかのすくすくコースでレモンを味わう授業があります。子どもは案外すっぱい味が好きですよ。)
    ◆うま味
    うま味であるグルタミン酸、イノシン酸、グアニル酸は昆布やしいたけ、トマト、チーズ、肉や魚の赤身に含まれます。
    まずは、出汁たっぷりのお味噌汁などでうま味を味わってみましょう。
    ※にが味⇒幼児期は無理して食べさせなくてよいです。

    詳しく見る
  • 2021.09.18 (土)

    人のものを取って困る

    根気よく言い聞かせる

    人のものを取る行動は放っておくことはできません。
    大人が助言したり、取り合いにならない環境をつくってあげることが大切です。
    子どもの気持ちが落ち着いている時に、絵本やぬいぐるみなどを使って、「人のものを取るのは良くないこと」だとじっくり話して教えていきましょう。
    「相手が嫌なおもいをしているのだから、気をつけよう」と徐々に自分自身をコントロールする力がついてきます。
    それまでになるには少々時間がかかりますが、1年間くらいは気長に構えて向き合ってみてください。
    注意したいのは、お友だちといるときに親がまわりを気にしすぎて、我が子ばかりを叱っていると、子どもに弊害がでてきます。
    例えば、元気のない子になったり、親の顔色ばかりを見る子になってしまいます。
    子どもの行動をよく見て、叱らずに他のもので気を逸らせたり、お友だちと話し合う見本を見せたりして、上手に介入してください。

    同じお友だちのものを取る場合

    いつも同じお友だちで遊んでいると、取る方と取られる方が決まってくる場合が多いですね。
    この場合、取ったり取られたりの「物」があることが問題なのです。
    取り合いになってけんかになる予想がたつ場合は、
    • 「もの」を2つ用意しておく
    • 「もの」を使わない遊びをする(おにごっこ・かけっこなど)
    しかし、いつもこのように上手く遊べるとは限りません。
    どんちゃかでは貸し借りを友だちとスムースにできるようになる魔法のことば(キーワード)があります。
    それは「かして」「どうぞ」「ありがとう」です。
    最初はお父さんや、お母さんも一緒に言ってあげましょう。
    繰り返し繰り返し、使ってみてくださいね。

    誰のものでも取る場合

    これは困りものですね。
    何でも人が使っているものが欲しくなって、欲しいのもを手に入れるために、人のものを取ろうとする。
    親としては、「静止」しないとお友だちに嫌われてしまうのではないかと心配です。
    その場では、「こっちの方がおもしろそう」と気をそらせたり、「○○ちゃんって、名前が書いてあるね」と、他の人のものだと気付かせるのもひとつの方法ではあります。
    その上で根本的には、子ども自身が納得していくことが大切です。
    自分のものでないものを勝手に取ってはいけません、欲しくなってしまったときは、魔法のことば(キーワード)を言おうね。
    「人のものが欲しくなったら、両手をグーにして『ガ・マ・ン!』」

    これはどんちゃかの「5つのちから」のひとつ「がまん力」です。
    最初は親も一緒に言って、何回も言い続けているうちに、少しづつ自己コントロールがついてきます。 是非やってみてください。

    詳しく見る

お電話でのお問い合わせは

0120-042-870 資料請求・体験のお申し込み