
子育てのヒント
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絵本の読み聞かせ
絵本の読み聞かせをしていますか?
子どもは親に自分の大好きな絵本を持ってきて「読んで、読んで」とよくせがみます。
親は「またこの本?同じ本ばかり・・・」と少々うんざりしてはいませんか?
たまには親が読み聞かせたい絵本をじっくり聞いてほしいけど、 親の選んだ絵本は最後まで聞いてくれない・・ということもありますね。
でも同じ絵本でいいのです。
子どもが大好きな絵本を、大好きなお母さんやお父さんの膝の上でぬくもりを感じながら見聞きするのですから、こんなに素敵な時間はありません。
絵本の読み聞かせは絵本の内容より、むしろ親子のスキンシップの時間と考えてください。
絵本の読み聞かせは「想像力」や「コミュニケーション力」、「知育」に役立つので、気長に繰り返し読んであげてください。
なにも上手に読む必要はありません。
お父さん、お母さんが心をこめて読み、子どもとの【いい時間】を持つことが何より大切です。
絵本の読み聞かせ効果
絵本の読み聞かせは次のような効果があります。- 語彙が増えます。
「言葉が遅い子」「話さない子」「言葉が少ない子」ももちろん、どんな子にも言語力向上を期待できます。 - 繰り返し読むことで言葉の理解を深めます。
繰り返し読んで欲しいとお願いされたら、言葉の理解力をつけるチャンスですね。 - 絵本で春夏秋冬の季節感を感じ取ることができます。
「ひなまつり」「七夕」「お月見」「クリスマス」「お正月」「誕生日」などの行事を取り扱った絵本がたくさんあるので、選んでみてください。 -
「知育」教材としての役割があります。
子どもは自分の好きなことへの関心や興味が強く『もっと知りたい』という要求があります。
絵本や図鑑は、小さな子どもが知識を得るためのとても身近な教材ですね。 - 「しつけ」の一端を担います。
集中力がない、じっとしていられない、食事中座っていられない、おもちゃの扱いが乱暴、片づけが苦手など、心配なことがたくさんあります。
そんなとき、絵本の読み聞かせを継続すると、落ち着いて話を聞く習慣ができ、しつけも上手くいくようになりますよ。
上手な読み聞かせのポイント
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子どもを膝の上に乗せるか、子どもの横に座って読む。
なるべくスキンシップをとり、肌のぬくもりを親子で伝え合いましょう。
触れ合うことで心臓の鼓動や声の振動が伝わり嬉しい感動があります。 - 読み方は自由。好きな部分だけ読んでもよい。ストーリーにこだわらなくてよい。
作者は厳選した言葉や表現で文章を書いているので、文章のとおり読みたいところですが、聞く子の年齢や興味関心によって、自由に読みましょう。
好きな部分だけ読んでもいいんですよ。 -
親だけでなく、いろいろな人(祖父母、叔父叔母、近所の人など)に読んでもらう。
「親だけでなく、いろいろな人(祖父母、叔父叔母、近所の人など)に読んでもらう」良い点は、いろいろな人とのコミュニケーションが取れることです。
また、親以外の感想や価値観を子どもに伝える良いチャンスになるはずです。 -
読み手が心から楽しんで読むこと。
まず、読み手が「この絵本大好き!」であることが大切です。
読み方で楽しさが子どもに伝わります。 -
繰り返しのあることばなどは、子どもと一緒に声を出して楽しむ。
繰り返しの言葉がある絵本はたくさんあります。
例えば「おおきなかぶ」の『うんとこしょ、どっこいしょ』や「ぐりとぐら」の『ぼくらのなまえはぐりとぐら、このよでいちばんすきなのは、おりょうりすることたべること、ぐりぐら、ぐりぐら』などがあります。
繰り返しの部分は是非、子どもと読み手が一緒に声をそろえて大きな声で言ってみましょう。
絵本選びのポイント
絵本はいつから読んであげたらいいのでしょうか?
「生まれてすぐ」からです。
お父さんやお母さんの優しい声で語りかける良いチャンスです。 生まれたばかりでは、言葉がわからないから話しかけたり絵本を読んでもしかたないと思わないでください。赤ちゃんの脳にはお父さん、お母さんの言葉がちゃんとインプットされます。生まれたばかりでも発達は促してあげましょう。
どんな時に買ってあげればよいのでしょうか?
記念日や節目節目をおすすめします。
大切なプレゼントとして、「お誕生日」「クリスマス」「子どもの日」など、特別な日に渡してあげましょう。
0歳~1歳
- ストーリーより「音」「色」にインパクトがある絵本
赤ちゃんはストーリーを理解することはできません。
「わんわん!」などの動物の鳴き声や「ぴちゃ、ぴちゃ!」「ぶっ、ぶっー!」などの生活の音が出てくる絵本がおすすめです。
色は赤ちゃんにとっては、はっきりした赤・青・黄の原色がインパクトがあります。 - ページ数が少なく、小さい絵本
なるべくページ数が少なく小さい絵本が良いでしょう。
持ち運びが便利です。
ちょっとぐずった時に、電車や車や待合室などでもサッと出せます。 - 子どもがページをめくっても破れにくい絵本
優しい手触りの布でできた布絵本がおすすめです。
たくさん市販されていますので探してみてください。
自分で触ったりめくったりすることにより、五感の中の「触覚」を刺激したり、指先を刺激します。
2歳~4歳
- ストーリー性がある絵本
2歳~4歳になると語彙がだいぶ増えてきます。
簡単なストーリーがある話でも理解できるようになってきます。
「短く」「言葉の繰り返し」がある絵本がおすすめです。 - 子どもの生活と密着している内容の絵本
子どもが朝起きてから夜寝るまでの生活の中の出来事の話は、子どもが親しみを持って聞いてくれるのでおすすめです。
時には主人公の名前を子どもの名前に置き換えて読んであげると喜びますよ。 - 想像力が膨らむ別世界の内容の絵本
絵本の読み聞かせに慣れてきたら「想像力が膨らむ別世界の内容」を選んであげましょう。
子ども自身が話の「つづき」が作れる可能性のあるもの。
「もし~だったら…」と想像力を膨らますことができるものがおすすめです。
5歳以上
- 知的好奇心が広がる内容の本
5歳以上になると、子どもが興味関心を持っていることがもっと知りたいという欲求が出てきます。
0歳~4歳までの絵本に付け加え「図鑑」がおすすめです。
- 語彙が増えます。
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幼児語
赤ちゃん言葉の是非
人間はコミュニケーションがないと生きていけません。
コミュニケーションはジェスチャーや表情などでも伝えることはできますが、「ことば」はとても重要です。
やっと言葉を覚え始めた赤ちゃんや幼児が、「ワンワン(いぬ)」「ブーブー(くるま)」「おちゃかな(魚)」「おたら(皿)」などの赤ちゃん言葉(幼児語)を使います。
可愛いらしい、という点では良いのですが、いつまでも使うという訳にはいかないし、親も気になるので、徐々に直していきましょう。幼児語の種類
- 擬声音で言いかえているもの―「ワンワン(犬)」
- 正しい名称があるのに、別の言葉で言い表しているものー「まんま(ご飯)」
- 音が入れ替わってしまうーテレビ→テビレ
- 母音の変化―エンピツ→エンペツ
- 子音の変化―トモダチ→トモラチ
- 音の脱落―ユービン→ウービン
などがあります。
幼児語が直る目安
3歳くらいまでに、母音が全部正確に操れるようになります。
6歳くらいまでに、子音も全部正しく発音できるようになります。
ただし、「タ行」「サ行」「ザ行」は難しいので、時間がかかる場合があります。幼児語の原因
音を作り出す「舌」「唇」「上あご」の未発達が原因といわれています。
発達が完了すれば、自然に直っていくので、焦らずに待ってあげましょう。
叱って、言い直させたりする必要はありません。親の心構え
可愛らしいからといって、あいまいな幼児語を親も子どもと一緒になって使わないほうが良いでしょう。
「ワンワン」「ブーブー」などの擬声音の幼児語や、「まんま」「おんも」などの別のことばの幼児語は、違う単語を二度覚えなくてはならないので、なるべく使わない方が望ましいでしょう。
もし使う場合は、「ワンワンの犬がいるね」と両方言ってあげると、「ワンワン」=「犬」が結びつくので良いですね。 -
親子でクッキング
何歳ごろからクッキングに参加できるのでしょうか?
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自分の足でしっかり歩いて、手が使えるようになれば1歳からでも参加できます。
1歳なら握る・つまむ・つつくなどの手の動きが上手になる時期です。 - 2歳~3歳ごろは何にでも興味をもち、お父さんお母さんのやっていることを真似したがる時期です。
- 4歳以降は細かい指先の動きも上手になり、包丁も使えるようになってきます。
『卵が割れた!』『混ざった!』『皮がむけた』『切れた!』などができると、子どもは「達成感」を味わい、必ず自信をもつようになります。
家族の中で「必要とされている」という実感は、社会性を育むうえでも大切な感情です。
そして親は「助かる」「じょうずね」等のことばを心から言い、必ず褒めてあげましょう。
忙しい場合は週1回でもいいです。家族でワイワイと楽しい「クッキングタイム」を過ごしてみましょう。子どもとクッキングをするポイント
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子どもが興味をもったことをする。
強制はしない。 -
調理台の高さを調整する。
安定した踏み台などを使いましょう。 -
包丁は切れ味の良いものが良い。
切れ味が悪いとかえってケガにつながります。
最初は使い方をきちんと教えましょう。 -
子どもの自主性を尊重し、任せられるところは任せる。
口やかましく言い過ぎると意欲をなくしてしまいます。
クッキー作りにチャレンジ!
1歳
生地に指で穴を開ける、生地をつまむ、など。2歳
おだんご状生地を手のひらで平らにする、生地をちぎる、型抜き、など。3歳
生地をまるめておだんご状にする、平らにする、生地をナイフで切る、型抜き、など。4歳~6歳
1~3歳までに加えて ・卵を割る・卵を混ぜる、材料を混ぜる・材料を量る・材料をふるう、綿棒で生地を伸ばす・棒状の生地を包丁で切る、オーブンのタイマー合わせ、など。 キッチンから子どもを締め出さないで、お母さんお父さんと一緒にお料理やお菓子作りにチャレンジしてみることをお勧めします。 親子のコミュニケーションの場にもなります。 -
自分の足でしっかり歩いて、手が使えるようになれば1歳からでも参加できます。
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こどものおやつ
幼児にとって「おやつ」はどんな意味がある?
- こどもの胃の大きさは小さく、3回の食事だけでは十分な栄養分やエネルギーが摂れないため、補充のためにおやつを食べます。
- 気分転換や情緒安定のために、おやつを食べます。
- 挨拶、手洗い、歯磨きなど良い習慣づくりのためにおやつを食べます。
- ◆おやつを「数」や「記憶」や「位置」や「ガマン力」や「競争心」というテーマでとりあげると楽しいですね。おやつの数を数えたり、一方を隠して記憶ゲームをしたりして、おやつを楽しく食べながら頭を鍛えてましょう。
- ◆「食欲」のスイッチは「意欲」のスイッチと同じといわれています。食欲のある子は何にでもやる気がある子が多いものです。上手におやつを利用してみましょう。
おやつを与えるときのルールは?
- 決まった時間に
だらだらと長時間おやつを食べる習慣はやめましょう。
食事と食事の間に時間を決めて、規則正しい「おやつタイム」を摂りましょう。
だらだら食べをすると三回の食事が摂れなくなり、虫歯や偏食やムラ食いの原因にもなります。 - 決めた量を
おやつの量を決め、子どもが欲しがるだけ食べさせる習慣はやめましょう。
一般的には1日に200kcal程度の間食が適量だと言われています。
食べ過ぎは三回の食事にもひびくし、肥満の原因にもなってしまいます。 - おやつの「前」と「後」で良い習慣づくり
- 「いただきます」「ごちそうさまでした」の挨拶を必ずしましょう。(生活習慣)
- おやつの前は必ず手洗い(手を拭く)をしましょう。(衛生習慣)
- おやつの後は必ず歯磨きやうがいをしましょう。(衛生習慣)
- 食器の片付けは自分でしましょう。(自立心)
おやつを与えるときに注意することは?
とにかく『楽しいおやつタイム』にすることです。
お父さまお母さまも子どもと同じおやつを食べながら、ニコニコ顔で会話を楽しんでくださいね。
おやつタイムに小言を言わないこと。
情緒安定や気分転換になりませんよ。
たまには「ホットケーキ」や「お好み焼き」や「白玉団子」や「クッキー」などのおやつを子どもと一緒に手作りするのは、親子の会話が弾んでオススメです。 -
スプーン・フォーク・はし
幼児期の食事で大切なのは「楽しく食べる」こと
まず、食事をしながら、小言を言うのはやめましょうね。
「早く」「上手に」「きれいに」は今日からタブーにて、食事の時間は楽しいと思えるような声掛けをしましょう。
手づかみ食べは、「自分で食べる」という自主性の源ですから、存分にさせてあげてください。
スプーン・フォーク・はし等の道具が使えるようになるのは次の段階です。
スプーン・フォークがいつでも使えるように子どものそばに置いておくと、はやく興味を示し、持ちたがります。
子どもが興味を示したときがチャンスです。
1歳 前半 スプーンを握るものの、手づかみ食べが中心。
スプーンやフォークを持ちたがるようになるが、上手に使えずに手づかみ食べがほとんどのグチャグチャ状態。1歳 後半 スプーンを持って、食べ物をだいたい口に運べる。
すくいやすい食べ物なら、スプーンにのせることができる。
たくさんこぼす。2歳 前半 一方の手にスプーン、もう一方の手は器をささえられる。
片方の手で器を押さえながら、スプーンですくえる。
ぎごちなさが消え、スムースな動きになってくる。2歳 後半 ひとりでスプーンを持って食べられる。
スプーンですくいにくいものでも、工夫をしながら食べられる。3歳頃 箸を持ち始めるが、ときどき握り箸になる。
箸に興味をもち、見よう見まねで持つようになる。
正しい持ち方はできず、すぐ握り箸になってしまう。4歳~ こぼさないで、スプーンや箸を上手に使って食べられる。
完全にひとりで食事ができるようになる。
汁ものもこぼさないで、食べられる。※個人差があるのであくまでも、<めやす>として考えてください。
箸について
箸を使うようになるのは、3歳以降が目安です。
最初の箸は「長すぎない」「細すぎない」「すべり止めがある」「握りやすい」をポイントに選びましょう。
箸の使い方・持ち方にいちいち注文をつけないように。親が見本です。
「そのうちできるようになる」のでおおらかな気持ちで見守りましょう。 -
身長と体重(2)
体重と体調の管理
子どもの体重が急に減ったら心配ですね。
元気はありますか? 食欲がありますか? うんちに変化はないですか?
これらの症状に気になることがあったらお医者さんに相談してみましょう。
身体が小さいお子さんは胃も小さいかもしれないので、食べたい気持ちがあり、少なくてもいつもの量が食べられていれば問題ありませんよ。食が細い子には楽しい食事の時間を
あまり食が進まない子には、食べることが好きになるように雰囲気作りをしてみましょう。
例えば、お母さんが座る位置は子どもの前ではなく、隣に座ると子どもにとってしばりつける感覚がなくなります。
自分で食べようとするまで待っていたら食欲がどんどんでてきた、という実例もあります。
親が子どもの食事を義務感に感じていたら、それは子どもにも伝わります。
間食も含めて1日5回食べないといけないなどと思い詰めずに、食後5時間くらい間を開けて、その間は外で思い切り遊ばせてみましょう。
きっとみるみる食欲がでてくると思いますよ。食欲が旺盛な子にはよく噛む食材を
肥満は子どもを運動嫌いにしたり、内臓に負担をかけたり、食べる以外に興味をもたなくなったり、困る要素が多々あります。
お子さんの体重が成長曲線の帯からかなりはみ出るようになったら注意しましょう。
特に子どもは歯を使って噛んで「食べる」ことより「飲む」方が楽なので、軟らかいものや飲み込めるものを欲しがるかもしれません。
体重が増えてきたかな?と感じたら、「よく噛んで食べる」食材や調理方法の食事を多くしてみましょう。
歯を使えば脳が働き、あごが発達し、言葉がはっきりでるようになります。 良いことずくめですね。 -
身長と体重(1)
あまり神経質にならないで
母子手帳に成長曲線が載っています。
幼い頃は、互いに比べることが少ないので、身長と体重の変化は親にとって一大事に感じてしまいますね。
でも、成長曲線を見ると月齢に対しての身長や体重の幅は広いです。
その範囲内であれば原則、気にすることはありません。
「うちの子は身長が小さくて・・・」、「ぽっちゃりしていて・・・」など、気にし過ぎないようにしましょう。
親が気にしていると、子どものコンプレックスの原因になってしまいますよ。
特に身長については、最終的には遺伝や思春期の第二次成長期における生活環境の影響が大きいです。
それまでに親がしてあげられることは、幼児期に良く体を動かして、よく食べてよく寝る、健康的な生活習慣を身につけることですね。
もし、身長や体重がなかなか増えない、首座り、寝返りなどの発達が遅れているなど、心配なことがあればお医者さんに相談してみましょう。 -
秋を見つけながら お散歩しましょう
秋のお散歩のススメ
暑い、暑い夏が過ぎ、すっかり秋めいてきました。
子どもと外に出かけるのが絶好の季節ですね。
どんぐりを拾ったり、落ち葉で遊んだり、自然に親しめる外遊びを積極的にしましょう。
手ぶらで気楽に出かけられる散歩はおすすめです。散歩に出かけたら何をしましょうか・・・
たくさん遊べる秋のお散歩
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秋のしりとり歩き
お母さん、お父さん、きょうだい、おじいちゃん、おばあちゃんと手をつないで、散歩をしながら、見えるものでしりとり歩きをしてみませんか。
例えば、「すすき」、「きく」、「くり」など、言葉をつなげていきます。
つながらなくなったら、普通のしりとりにもどしても良く、また歩いて行くうちに秋のものを見つけたら「秋のしりとり」をします。
秋を意識できる楽しいお散歩になりますし、語彙も増えますよ。 -
雲のかたちが何に見えるかな
手をつないでお散歩をしながら、高くて青い秋の空を見上げ、青空に浮かんだ白い雲が何の形かあてっこ遊びをしましょう。
「あの雲はなにに見えるかな・・・?」「アイスクリーム!」「くまさん!」など想像力を膨らませてください。
こんなコミュニケーションをとりながらの散歩は楽しいですね。 -
秋の歌を歌いながら
手をつないだらいっぱい手を振って、少し大股歩きの歩調で、大きな声を出して、秋のうたを歌いながらお散歩をしてみましょう。
秋の歌:「どんぐりころころ」「まつぼっくり」「やきいも」「まっかな秋」など。他にも探したら見つかるかもしれませんね。 -
落ち葉の上を歩いてみよう
落ち葉の上をただ歩くだけで、子どもは嬉しくて楽しいんです。
落ち葉を踏んだ時に出る「ガサガサ」という音は子どもにはとっても魅力的。
また、落ち葉を踏んだ感覚も足の裏から体中に伝わり、楽しくてしかたがないはずです。 -
袋をもってどんぐり拾い
どんぐりはずんぐりしたクヌギ、細長いマテバシイなどたくさんの種類があります。
どんぐり拾いは、風が強くふいた翌日がたくさん落ちているので、ねらい目ですよ。
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秋のしりとり歩き
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「おわり」のできる子
「終わる」のは難しい
子どもが大好きなおもちゃで遊びだすと遊びに夢中になってしまいます。「おわり」は【けじめのしつけ】として生活の中でとても大切です。
遊びが楽しさの頂点になった頃に、「食事ですよ!」や「お風呂に入りますよ!」などと声がかかると、子どもは途中で遊びを止めることができません。
親は子どもが言うことを聞かないのでつい、「早く片付けて!お風呂に入るわよ!」と大きな声を出してしまい、子どもが泣き出してしまう・・・。
でも大丈夫です。時間はかかるかもしれませんが、上手に終わりにする習慣を身につけていきましょう。
「おしまい」の習慣の身につけ方とは?
「キーワード」を使う
- 絵本を読み終わったら「おーしまい!」と声に出して親子で一緒に言い、本を閉じる。
- テレビが終わったら「おーしまい!」「おーわり!」と一緒に声に出して言う。
- 「遊んだあとはおかたづけ!おーしまい!」を毎回親子で一緒に言いながらおもちゃを片付ける。
自分でおしまいにする
子ども自身が自分で「おーしまい!」と言いながら、テレビやスマホの「OFF」のスイッチを押す。ルール・約束を作る
子どもの大好きなお気に入りの遊びが始まると、親は子どもが「遊び続けるだろう…」と予想がつくので、遊ぶ前に「約束」をしておく。- 「時計の針がここまで(3のところまで)きたら、おしまいにしましょうね。お約束!」
- 「お風呂の時間ですよー、って言ったらおしまいにしようね。お約束!」
そして大切なことは、その約束を絶対守らせること、例外は作らないこと。
「今度だけよ」「1回だけよ」などは子どもが混乱するので、例外は作らないようにする。「おわり」「おしまい」ができたら褒める
約束が守れて終了できたら「えらいね!○○ちゃんはおしまいができたね。お約束が守れたね」と必ず褒めて、気持ちよくおしまいにする経験を重ねる。
「おしまい」ができると気持ちのコントロールができ、親子関係も良くなる
「おわり」は1度だけではなかなかクリアできません。
何度も何度も繰り返して理解させていきましょう。
子どもの「気持ちのコントロール」ができるようになると、〈親子の戦い〉がなくなり、普段の親子間の関係も良くなりますよ。 -
指先を使ったあそび
手を使うと頭の働きに良い刺激をあたえます。幼児期には脳の構造の90%が育つと言われています。
また、五感(視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚)の中で手を使う触覚は意識しないと刺激されないので、手はできるだけ使うようにしましょう。
では、幼児期の日常や遊びの中で指先を使う例を紹介しましょう。
開け閉め
幼児は繰り返しの行動が大好きです。
繰り返し同じ動きや行動をすると、「集中力」や「技術力」がアップします。
子どもがファスナーや金具などの開け閉めをしている時は、「集中力」を発揮しているところなので、声をかけずにそーっと見守ってくださいね。ファスナーファスナーは両手を使うことが大切です。
利き手でファスナーを使い、反対の手で「押さえる」ことを忘れないようにしましょう。きっと上手になりますよ。バッグいつもお出かけに持って行くバックのファスナーは、出来るだけ子ども自身に開け閉めをさせましょう。
時間がかかってもイライラしないでじっくり見守り、待ってあげてください。衣服子どものシャツやズボンについているファスナーや、人形の洋服のファスナーは機会があるごとに、子ども自身でやってみましょう。
親や兄弟の洋服の背中にあるファスナー開閉のお手伝いも良いですね。靴靴にファスナーがついている場合は、外に行きたい一心で上手に開け閉めできることが多いようです。
「靴を自分で履こうね」、履けたら「上手に履けたね」と必ず誉めてあげましょう。金具開閉に使う金具は部品が小さく、扱い方も様々です。
子どもが使いたがったらやり方を教えてあげてもいいですし、壊れる心配がなければ、やり方を考えさせても良いですね。靴ストラップの先の金具をリングに引っ掛けるタイプの靴や、靴ひもの先が金具になっているタイプのものがあります。
小さい部品なので1~2歳のうちは難しいかもしれません。
自分でできるくらい指先が使えるようになってからが良いでしょう。箱「木箱」や「オルゴール」、「お菓子の入っている箱」などに留め金として金具を使っているものがあります。
子どもが大切にしているおもちゃや宝物、秘密の物を金具のついている箱の中にしまっておいたら、謎めいていて素敵ですね。
自分で手を使って出し入れしだしますよ。かぎかぎ(キー)はなくさないよう、しっかり管理することも大切ですね。
大切にしまってきちんと覚えておくことも教えてあげましょう。玄関・窓玄関や窓の鍵は大切なもので、遊びに使うものではありません。
家族のルールをきちんと決め、それを守るように伝えましょう。
おもちゃに使用されている鍵は大いに遊ばせてください。
手首をひねり、回すので手の巧緻性が発達します。箱・バッグ箱やバッグにも鍵がついているものがあります。
子どもの大切なものをしまっておけば、鍵を開閉するときに頭と手を使いますね。留め外し
マジックテープマジックテープは留め外しがとても簡単なので、子どもの身の回りにはたくさんあります。
いろいろ探してみましょう。バッグマジックテープは簡単に操作できるので、バッグについていれば、小さな子でも自分で開閉できます。衣服マジックテープははずれやすいので、洋服で使われていることは少ないですが、自立の第一歩として、パジャマなどにマジックテープをつけて「自分で脱ぎ着をする」習慣をつけさせるのも良いですね。靴操作が簡単なので、マジックテープのついた子ども靴は多いです。
自分でマジックテープをつけ外ししてすぐに靴を履けるようになるでしょう。
大人は手を貸さず、ひとりでできた達成感を子どもに味合わせてあげてください。スナップスナップボタンは穴が小さいものが多く、子どもには難易度が高めです。洋服・パジャマ服やパジャマのスナップは着用してから操作するため、子どもには難しいものです。
購入する時はできるだけ〈大きいスナップ〉を選んでください。
時間をかけても、パチッ!と留められたときはとても嬉しいですね。ボタン月齢が大きくなるにつれて、ボタンの大きさを小さくしていくと良いでしょう。洋服・パジャマはじめてのボタンかけは、ボタンが「大きく」、数が「少ない」ものを用意しましょう。
ボタンかけの順序は
1.ボタンの端をボタンホールめがけて入れ
2.反対の手で穴の中からボタンをつまんで
3.引っ張って(ねじって)
4.初めにボタンを持っていた方の手でボタンホールをボタンにかぶせる
と多くの工程があるのでかなり高度な作業になります。
大人は早くできるようにさせたいと思いがちですが、無理は禁物です。
子どもが自分から「やってみたい」と言い出すのを待ちましょう。
そのとき来たら、気長に、気長に、見守って応援してあげてください。回す
手の巧緻性は手首がよく回る方が発達するようです。
手首が柔らかく動くようになると、細かいところまで上手に色塗りができるようになったり、モールをねじったり、雑巾を絞ったりできるようになってきます。
「手首を回す」動作は、日常意識しないと動かさないものなので、繰り返し使うことをおすすめします。ハンドル通常の回すハンドルは、開けるときは左に回す(反時計回り)、閉めるときは右に回す(時計回り)のが標準です。ドアのノブ最近はノブを回すタイプのドアは少なく、レバーの上下で開閉させるタイプがほとんどのようです。
回すタイプのドアノブを見つけたら、積極的に子どもに手首を回して開け閉めさせましょう。水道の蛇口水道の蛇口も回すタイプは少なくなっています。
ただ、幼稚園や小学校では回すタイプの蛇口が多いので、使えるようにしておきましょう。
また自動の蛇口に慣れているせいか、出しっ放しにしてしまう子を多く見かけます。
資源を大切にするというしつけの面からも、水を出すこと、止めることを幼児期にしっかり教えておきましょう。ふた回すふたも、開けるときは左に回す(反時計回り)、閉めるときは右に回す(時計回り)のが標準です。
ビン・缶・ペットボトル・水筒どんちゃかの授業で「対」(つい)というテーマがあります。
ビンやお醤油差しやペットボトルや密閉容器のふたをバラバラにし、合いそうなものを見つけます。
合うものが見つかったらそれを『ピッタンコ!』という掛け声で閉めるという活動です。
ネジのあるふたを四苦八苦して閉めたり開けたり・・・子どもにとっては楽しく、かなり長時間集中して遊びます。
頭を使ってピッタリ合うふたをさがし、手を使ってピッタリと閉める、まさに「指先を使ったあそび」ですよね。
ご家庭の空きびんやペットボトルで是非あそんでみましょう。ねじる
「ねじる」動作は子どもにとってはかなり難しいことです。
利き手だけでねじる場合もありますが、右手と左手を同時に反対の方向に回すことは、かなり難易度が高くなります。
たくさん体験してできるようになると、手先の巧緻性が発達し、いろいろな工作等にもチャレンジできるようになってきます。飴の包み紙子どもはキャンディが大好きですよね。
子どもに「あけて~!」とせがまられると、すぐ開けてしまってはいませんか?
子どもが手を使うチャンスを奪っていますよ。
「開けないと食べられないよ」と声をかけてあげれば、何とか頭を使い、工夫をして「ねじって」開けられるはずです。包装用(袋)のワイヤータイパンの袋やおやつの袋、総菜の袋を止めるのに、ワイヤータイがよく使われています。
子どもにとってはワイヤーを外すことより、ねじって留める方が簡単です。
家庭でパンやクッキーを手作りした時、小分け袋の口をワイヤータイで留める係りを頼んでみてはいかがでしょうか。
またお誕生会やクリスマスパーティーのお菓子の袋詰め、モール付けなどもやってもらうと上手になりますよ。つまんで分ける
豆やおはじきなど、こまかいものを扱うときは、飲み込んだりしないように注意しましょう。
大人が近くにいて見守ってあげてください。ミニトマト・粒状のお菓子食事の配膳準備のお手伝いに、ミニトマトの盛り付けをお願いしてみましょう。
みんなで食べるお菓子を、一人ひとりのお皿に盛るのも良いですね。
3歳くらいからお手伝いができます。
手の巧緻性が高まり、家族の役に立てた喜びを味わえるはずです。ボタン・おはじき・豆おはじきやボタンで移しっこゲームをしてみましょう。
お皿を2つ用意し、片方のお皿に入ったおはじきを空のお皿にひとつずつ摘まんで移し替えるゲームです。
時間を測って、ゲーム感覚で親子対決や兄弟対決をしてみると楽しいですよ。
スプーンや箸を使って難易度をあげても良いですね。通す
利き手で紐を持ち、もう片方の手で穴のあいた方を持つ、「両手の協応」動作です。
しっかりねらいを定めて集中しないと紐は通りません。
子どもが集中している時は、声をかけずにそーっと見守ってあげましょう。ビーズ通し※小さいビーズや飾り玉を飲み込まないように、安全には十分に配慮してください。
小さい穴を目がけ紐を通して、ネックレスやブレスレットにする遊びです。
作品ができあがったら褒めてあげてくださいね。ボードの穴通し穴がたくさん空いたボードに紐を通し、思い思いの模様を作ってあそびます。
また見本をみながら、同じように模様を作っても良いです。
これは紐がどのような軌跡で通っているのか、頭をフル回転しないとできない難しいゲームです。